【第1期1次 本広告】銀座1丁目駅直通6分、駅徒歩14分。総戸数144戸、15階建。販売戸数30戸、3LDK(69.11m2〜71.11m2)。予定販売価格3,880万円〜4,780万円、最多価格帯4,000万円台(13戸)。平成24年8月15日竣工済み(ラシ掲載日の1カ月前)。
- ※6月8日(金)の物件と同じ。
流通センターの跡地に建つ、運河沿いの大規模マンション。
新聞半紙大のチラシのオモテ面に「新発表」と記載されている。
「予告広告」だと思って、チラシの下部に目をやると――
いよいよ第1期登録受付開始!
- 登録受付期間:平成24年9月16日(日)〜平成24年9月19日(水)
- 抽選日時:平成24年9月19日(水)15:00より
おいおい、「予告広告」では予約の申込みに一切応じてはいけないのだぞ、と呆れながらチラシ裏面の「物件概要」に目を凝らすと、どうも様子がヘンだ。
「第1期1次販売概要」として、「予定販売価格3,880万円〜4,780万円、最多価格帯4,000万円台(13戸)」というように、「販売価格」の頭に「予定」と記されているだけでなく、次のように、やたらと「予定」の文字が。
- 管理費:月額6,986円 〜 7,186円(予定)
- 管理準備金:6,986円 〜 7,186円(予定)
- 修繕積立金:月額5,390円 〜 5,550円(予定)
- 修繕積立基金(引渡時):358,100円 〜 368,400円(予定)
結論から先にいえば、本日のチラシは「予告広告」ではなく、「本広告」。
この物件のホームページを見ると、チラシのような「予定」の文字はどこにもないことが確認できる。
つまり、このチラシは「本広告」であるにも係らず、本来「新発売」と表記すべきところを「新発表」としたり、販売価格に「予定」を付けてみたり、「予告広告」時の名残(修正し忘れ)があるのだ。
なぜ、このような基本的な広告表示のミスが発生したのか?
次の3つの原因が重なった結果、このような広告表示ミスが発生したのではないのか。
ひとつ目は、チラシの作成を指示した物件担当者の基本知識不足あるいは伝達ミス。
二つ目は、チラシの修正を請け負った、デザイナーの広告表示に係る基本知識不足。
三つ目は、この物件の大手デベロッパーのガバナンス(企業統治)が隅々まで機能していなこと。
広告の基本的ルールの遵守さえ徹底できないような組織がつくるマンションの品質が大いに気になるところである。