不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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5つの区分から見た首都圏マンション管理費の目安

不動産経済研究所が8月30日、「首都圏マンション 管理費調査」の結果を発表。
同発表資料には、「地区別」「戸数規模別」「駅からの所要時間」「階高」「平均価格」の5つの区分で、m2当たりの管理費(月額)が掲載されている。
ただ、いずれも表形式の数値の羅列なので、直観的に理解がしにくい。
そこで、以下に“見える化”(グラフ化)してみた。
以下マンション選びの際に、管理費の多寡を見極める目安にしてほしい。


首都圏管理費の推移(地区別)
管理費の推移(地区別)
23区が260円前後。
都下・3県の180〜200円と比べて、圧倒的に高いことが分かる。


首都圏管理費の推移(戸数規模別)
管理費の推移(戸数規模別)
戸数規模別でみると、「1,000戸以上」の超大規模マンションの管理費単価が圧倒的に高い。
07年から09年にかけて漸減し、10年にはいったん上昇したものの、11年には再び下落し、1,000戸未満のマンションの管理費単価に近づいている。
このことは、「1,000戸以上」の超大規模マンションにおいて、ゴージャスな共用施設が減ってきたことを示唆しているのではないだろうか。


首都圏管理費の推移(駅からの所要時間別)
管理費の推移(駅からの所要時間別)
駅に近いほど管理費単価が高いのは、なぜか?
駅に近いほど分譲価格が高いので、購買力のある契約者に対して、より“魅力的な共用施設”、あるいは“ホテルライクなサービス”が設けられた結果ではないだろうか。


首都圏管理費の推移(階高別)
管理費の推移(階高別)
階高が高いほど管理費単価が高いのは、前述した「駅からの所要時間別」と同様の理由が考えられる。
低層なのに「〜5階」の管理費単価が高いのは、「高額エリア(1種低層住専エリア)を中心に分譲される低層・小規模の高級物件によるもの」と不動産経済研究所は解説している。


首都圏管理費の推移(平均価格別)
管理費の推移(平均価格別)
平均分譲価格が高いほど管理費単価が高いのは、前述した「駅からの所要時間別」と同様の理由が考えられる。

(本日、マンション広告なし)

2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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