不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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1階の店舗の経営リスクの一端をマンション住民が負担している


本日、マンション広告3枚。

【第2期2次 本広告】新宿駅24分(途中急行乗り換え)、駅徒歩2分。総戸数44戸、12階建。販売戸数6戸、2LDK+S(62.13m2)〜3LDK(73.57m2)。販売価格3,298万円〜4,248万円。平成24年12月中旬竣工(本チラシ掲載日の7カ月後)。

環7沿いの駐車場跡地に建つ、中規模マンション。


新聞半紙大のチラシのオモテ面のキャッチコピー。

南の光に包まれて、賢く住む、駅前レジデンス。

  • 〇〇駅より徒歩2
  • 全戸明るい南東向きワイドスパン設計
  • 70m2超タイプは全戸角住戸

良いとこずくめのマンションに見えるが、もちろんそんなことはない。
北側の7階建ての貸しビルと、南側の12階建ての都営住宅に挟まれていることや、西側に環状7号線が走っているといったネガティブ情報は伏せられている。


チラシ裏面の「物件概要」に目を凝らすと、総戸数44戸の他に、「分譲店舗・事務所1戸」の記載があることに気付く。
環状7号線に面して、1階に店舗が入れるようになっているのだ。


1階に店舗が入るとなると、人の出入りによる騒音やゴミの問題が気になるだけでなく――
「分譲店舗・事務所1戸」の分譲価格の設定が安ければ、そのぶん住戸価格へのシワ寄せがくる。
店舗を運営している会社が傾くことになると、管理費や修繕積立金の欠損で迷惑を被るのはマンションの住民だ。


マンションの1階に店舗を入れることは、その店舗の経営リスクの一部をマンション住民に負担させることにつながる。
マンションの住民にとっては、なんとも理不尽ではないか。


マンションの1階に店舗を入れるマンション分譲事業は、売り主津都合のビジネスモデルといえよう。


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2022年6月1日、このブログ開設から18周年を迎えました (^_^)/
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