内覧会では、何をどうチェックすればいいのか、という相談をときおり受ける。
内覧会の同行プロであっても、すでにほとんど完成してしまっているマンションの不具合を指摘・改善要望するにしても限度がある。
天井高さが設計と数センチも違っていたり、床が傾いていたりするようであれば、チェック以前の物件なので、もう手遅れ。
内覧会で必死になってチェックしなくて済むよう、信頼のおけるデベロッパーを選ぶことのほうがより重要だというのが筆者の答えだ。
豊富な実績を持つデベロッパーであれば、クレーム処理を多数手掛けてきているので、商品であるマンションにはかなりの改善が施されている。
実績が豊富なデベロッパーのマンションであれば、ババをつかまされることが少ない。
また、まともなデベロッパーであれば「1年点検」がある。1年間しっかり時間をかければ、たとえ建築の素人といえども、不具合は発見できるだろうから、そのときに申告し、手直ししてもらえばよい。
それでも、内覧会で何をどうチェックすればいいのか教えてくれ、という人のために、無料で手に入る内覧会チェックリストを以下にピックアップしておいた。
※3つ星評価は、筆者の独断。
- 内覧会セルフチェックシート(アネスト)★★★
- 内覧会チェックリスト(住まいの調査団)★★★
- 新築マンション内覧会チェックシート(さくら事務所)★★☆
- マンション内覧会チェックシート(住まいのホームドクター)★★☆
- 内覧会チェックリスト(有限会社 東風意匠計画)★☆☆
内覧会セルフチェックシート(アネスト)★★★
株式会社アネストブレーントラスト(略称アネスト)が運営している「内覧会.JP」の「内覧会のチェックマニュアル・チェックポイント」の「内覧会セルフチェックマニュアル」21枚(PDF:919KB)に写真付きで具体的にどこをどうチェックすればいいのか素人でも分かるように記されている。内覧会の前に熟読されるといいだろう。
マンション内覧会セルフチェックシート12枚(PDF:233KB)
内覧会チェックリスト(住まいの調査団)★★★
チェック項目は多すぎず、少なすぎず。具体的なチェック内容が書かれているので、素人でも印刷してすぐに使える。
内覧会チェックリスト6枚(PDF:128KB)
新築マンション内覧会チェックシート(さくら事務所)★★☆
事前に「新築マンション内覧会ガイド」に目を通しておくと、当日戸惑わないかもしれない。
新築マンション内覧会チェックシート7枚(PDF:215KB)
マンション内覧会チェックシート(住まいのホームドクター)★★☆
チェック項目が多岐にわたる。各項目をどう評価すればいいのか、素人では判断できない部分が多いが、チェックボックスや「補修指摘事項」欄などが設けられていて、ある程度建築知識を持つ人にとってはオススメ。
内覧会チェックシート13枚(PDF:163KB)
内覧会チェックリスト(有限会社 東風意匠計画)★☆☆
今回紹介したチェックリストの中で、チェック項目と同説明文章が最も充実している。建築技術に明るくない人であっても、根気がよくてマメな性格な人であれば、他のチェックリストと併用して損はないだろう。
チェックリスト14枚(PDF:179KB)
あわせて読みたい