【予告広告】新宿駅24分(途中急行乗換)、駅徒歩約2分。総戸数45戸、12階建。販売戸数/未定、2LDK(69.24m2)〜3LDK(76.18m2)。販売価格/未定。平成25年2月下旬竣工(本チラシ掲載日の1年3カ月後)。
環7沿いに建つ中規模マンション。
新聞半紙大のチラシのオモテ面のキャッチコピー。
- 駅徒歩2分×全戸角住戸×免震構造。
おおっ、全部が角住戸!
チラシ裏面の住戸配置図を見ると、ワンフロア4戸の中廊下型のマンションであることが分かる。
こんな感じ。
で、上図の防災倉庫。
チラシでもシッカリ宣伝されている。
各フロアに防災倉庫を設置しました。
- 万一の災害時にも、1階まで降りる必要がありません。
- 2〜12階(居住フロア)までの、すべてのフロアに防災倉庫を設置。1世帯(3人分)あたり3日分の飲料水をご用意しています。
上記の文言だけでなく、レトルトパックのあんこ餅やペットボトル入り飲料水、パンや味噌汁の缶詰などの写真も掲載されている。
3.11以降、防災性をPRするチラシを見かけるが、本日のチラシには違和感を覚える。
ワンフロア4戸のマンションの各フロアに防災倉庫を確保するまではいいのだが、倉庫の中に入っているのが、1世帯(3人分)の飲料水と食糧。
本来は、各住戸(各家庭)で備えておくべきものだ。
竣工時に保存されている1世帯(3人分)の飲料水と食糧は、数年で保存期限が切れる。
数年毎に、管理費を費やして、新たに1世帯(3人分)の飲料水と食糧を買い入れることをやるのだろうか?
管理組合として、どうするのか?
住民の総意を取りまとめ、備蓄食料の取扱いルールを策定するのは、結構手間がかかりそうだ。
そもそもこのマンションには、各住戸にトランクルームが付いていない。
トランクルームを設けずに、防災倉庫を喧伝するのは、売主都合の販促ワザだと思う。
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