大手町駅直通12分、駅徒歩7分。総戸数168戸、25階建。平成23年1月竣工済み(本チラシ掲載日の7カ月前)。
- 【再登録受付住戸】販売戸数2戸、3LDK(70.29m2・73.60m2)。販売価格4,190万円・4,590万円。
- 【先着順】販売戸数15戸、2LDK(70.29m2)〜3LDK(82.77m2)。販売価格4,600万円〜4,590。
- ※09年6月7日(日)・10月10日(土)、10年3月20日(土)・4月30日(金)・5月29日(土)・9月23日(木)、11年7月1日(金)の物件と同じ。
企業ビル・駐車場跡地に建つ、大手デベロッパーが売主の幹線道路沿いの超高層マンション。
新聞半紙大のチラシのオモテ面に、値下げのアナウンス。
- 9階/8m超のワイドスパン
- 70.29m2 3LDK 4,690万円 500万円DOWN⇒4,190万円
- 18階/角住戸
- 73.60m2 3LDK 5,190万円 600万円DOWN⇒4,590万円
超高層の、しかも免震のマンションなのに、値下げに追い込まれたのは、なぜか?
本物件は、液状化が気になる湾岸エリアに建つマンションではない。念のため、東京都建設局のホームページに掲載されている「東京の液状化予測図」をチェックしてみたところ――
おおっ、「液状化が発生しやすい地域」に色分けされている!
液状化懸念で、値下げされたのか?
でも、液状化問題が顕在化したのは、3.11震災以後のことだ。
「次」を使わなければ「第16期」の期分け販売
これまでの発売履歴を確認すべく、『マンション・チラシの定点観測データベース』とリクルート社のフリーマガジン「SUUMO新築マンション(首都圏版)」のバックナンバーをひも解いてみた。第1期の「本広告」が出されたのが約2年前(SUUMO 09年11月13日号)。
その後、第1期は2次まで、第2期から第4期まではそれぞれ3次まで出されている。
そして、今年のSUUMO6月28日号が最終期の5次。「次」を使わなければ、「第16期」ということになる。
この間、16回に分けて発売された住戸の累計戸数は165戸。
このマンションの総戸数は168戸だから、未発売戸数は3戸。
遅々とはしているが、完売に近づいているように見える。
ところが、本日の折り込みチラシの販売戸数は、「再登録受付住戸/2戸」「先着順/15戸」となっている。
「再登録受付住戸」というのは、契約済みの住戸がなんらかの理由でキャンセルになって、再び登録を受け付けるというもの。
一方、「先着順」のほうは、第1期から最終期4次までに発売された住戸のうち、未だ契約に至っていない住戸、すなわち売れ残り住戸のこと。
特に、今年に入ってからの発売履歴をグラフ化してみた
最終期1次(SUUMO 2月1日号)から最終期第5次(本日のチラシ)に至るまで、発売戸数を8戸から2戸へと戸数を減じながらも、コツコツと戸数を積み上げている様子が見て取れる。
ただ、売れ残り戸数のほうは、SUUMO4月6日号の3戸から始まって、6月28日号までは、5、6戸を維持していたのだが、8月9日号で17戸と急上昇している。
この急に増加した売れ残り(あるいはキャンセル)住戸は、3.11震災の影響で、購入マインドが下がったのか、あるいは外国人の投資家が逃げ出したのか。
いずれにせよ、巷(≒供給サイド)で喧伝されているほど、免震マンションは売れていない事例か・・・・・・。
[PR] 「売主が決して伝えない、あなたの知らない超高層マンション」電子書籍
経済的に余裕のない低層階に住む住人が高い費用負担に耐えられなくなったとき、超高層マンションのスラム化は、低層マンション以上に加速する可能性があることを認識していますか。
売主が決して伝えない、あなたの知らない超高層マンション