秋葉原駅直通9分、駅徒歩6分。総戸数457戸(事業協力者住戸39戸含む)、14階建。平成24年3月下旬竣工(本チラシ掲載日の9カ月後)。
- 【第1期3次 本広告】販売戸数7戸、2LDK(60.17m2)〜4LDK(84.76m2)。販売価格4,040万円〜6,430万円。
- 【第2期 予告広告】販売戸数/未定、2LDK(57.94m2)〜4LDK(92.34m2)。販売価格/未定。
- ※10年9月18日(土)・10月23日(土)、11年2月18日(金)・5月07日(土)の物件と同じ。
鋼板圧延工場の跡地に建つ、大規模マンション。
B3判チラシ裏面のキャッチコピーに気になる表現。
- 明るい自然光と解放感を享受する南向き中心の住まい。健やかに輝く暮らしを叶えます。
「南向き中心」ってどういう意味だ?
「南向き」ではなく、「南向き中心」。
大半の住戸が南向きであるような印象を受けるのだが――。
「南向き中心」の注釈として、次のように記されている。
※第2期以降の販売住戸258戸の内、155戸が南向きの住戸となっています。
60%(=155戸÷258戸)が南向き。
逆にいえば、4割が南向き住戸でない。
これで「南向き中心」を謳ってもいいのか?!
「中心」の意味をYahoo!辞書(大辞泉)で調べると、次のように記されている。
- 1 まんなか。中央。「町の―に公民館がある」「地域の―」
- 2 物事の集中する場所。また、最も重要な位置にある物や人。また、その位置。「―となって組織をとりしきる」「政治経済の―をなす」
- 3 心のなか。心中。胸中。
- 4 重心のこと。「うまく―をとって歩く」
- 5 円周上・球面上のすべての点から等距離にある点。図形が点対称であるときの、その点。
「南向き中心」が「南向きの住戸が多い」ことを示唆するような用法は見当たらない。
「南向き」という生活者が好感を抱く用語に、「中心」という意味の曖昧な用語を付けることで、多くの住戸が南向きであるような誤った印象を与える効果が生まれているのではないか。
リクルート社のフリーマガジン「SUUMO新築マンション(首都圏版)」最新号(6月14日号)をざっとチェックしたところ、「南向き中心」を謳っている物件が6件あった。
そのうち、南向き住戸の割合も明記していたのは次の2件。
- 南向き住戸80%(ブランズ東雲)
- 約83%が南向き(サンクタス南品川)
まあ、「南向き中心」と言われて、納得できる最低ラインは8割程度だと思うのだが、皆さんはいかがだろうか。
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