不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

首都圏を中心に、マンション選びのためのお役立ち情報を提供しています


一生住めるマンション、住みたい地域を絞り込むヒント


本日、マンション広告2枚。

【予告広告】大手町駅直通14分、駅徒歩16分。総戸数68戸(管理員室1戸含む)、12階建。販売戸数/未定、2LDK+S(59.95m2)〜4LDK(84.90m2)。販売価格/未定。平成24年3月下旬竣工(本チラシ掲載日の1年2カ月後)。

物流倉庫跡地に建つ中規模マンション。


新聞半紙大のチラシのオモテ面のキャッチコピー。

  • 設計は場所選びから始まっている。
    • マンションを選ぶならどんな場所を考えますか?
    • 毎日の通勤のことを考えた交通アクセス?
    • 商業施設の充実した利便性の高い快適なロケーション?
    • 公園や自然の潤いの豊富な子育てに優しい環境?
    • ○○(=物件名)は、そんな家族の夢をカタチにする、彩り豊かなライフステージのご提案です。



筆者が考える場所選びは以下の通りだ。

平坦地でなければ意味がない
年老いて足腰が弱くなったとき、あるいは車椅子のお世話になったときのことを想像すると土地の起伏は今からとても気になります。環境にやさしい自転車を使えること、年をとって足腰が弱ったときのことなどを考慮し、居住地周辺は平坦地を選びましょう。


過度に眺望を謳う「高台」のマンションは避けたい
高台にマンションを建てる事業者は、高台であるが故の不便さの裏返しとして、眺望の良さをセールスポイントにしています。見晴らしの良さを追求するのであれば、高層マンションの上層階に住戸を求めるべきです。高台に建つマンションの眺望の過度な謳い文句に躍らされてはいけません。


通勤・通学の便の良い駅を選ぶこと

快適なマンションライフを楽しむには、毎日のことですので、通勤・通学のしやすい駅を選ぶのが基本です。
通勤・通学のしやすさのチェックポイントは、(1)所要時間、(2)乗り換え頻度、(3)車内の混雑度、(4)終電時刻、(5)トラブル時の代替ルート、などが考えられます。


駅にあまり近すぎてはいけない
マンションは駅から徒歩10分程度が理想です。駅に近すぎてもいけません。
電車の騒音・振動の問題や、商業施設が近いため、ゴミゴミするからです。
なお、パンフレットに記載されている、徒歩時間には、坂道の程度や歩道橋の有無、信号の待ち時間が考慮されていないことに要注意です。


仕事によっては空港へのアクセスも選択肢に

最近は地下鉄が羽田空港まで直接乗り込むようになり、少ない乗り換えで済み、とても便利になりました。
でも、もっと便利で、意外と知られていないのが、空港バスです。空港バスで一時間以内にアクセスできる駅の近くのマンションを選びましょう。


いまは大丈夫でも・・・花粉症にやさしい地域も考えたい

毎年、花粉症の始まる春先はとても憂鬱です。そのことを忘れずに、「花粉症にやさしい地域」を選びましょう。山林から飛散してくるスギ花粉が届かないほど遠く、できれば海に近い地域が「花粉症にやさしい地域」です。


もう少し詳しく知りたい方は、拙著『一生住めるマンション』の「第2章 住みたい地域とマンションを絞り込むヒント」をご覧ください。

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例えば、マンション棟内のどのポジションの住戸がいいのか?

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一生住めるマンション

2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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