不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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キャッシュやプレゼントの販促ワザ(8選)


今日は金曜日なのに、マンション広告はたったの2枚。

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プレゼントの良し悪しが、マンション選びの判断を左右していないか?
プレゼントが派手なほど、売れ行きがイマイチな物件であると心得よ!

  • 総額5億円キャンペーンという販促ワザ
    • 「総額5億円」とはいうものの、運よく当選できたとしても6%(3等、44名)から20%(1等、3名)の値引きでしかない。大した値引き率ではないのに、値引きという直接的な表現を用いずに、しかも「総額5億円」というインパクトのある数字で契約を呼び込もうとしているところがミソ。


  • 総額2億円分プレゼント、値引き率に置き換えてみると
    • 4,000万円の住戸の場合、1等1,000万円の割引券が当たれば25%の値引き。4等200万円の割引券だと5%の値引きに過ぎない。「総額2億円分」のキャンペーンを打てば、大幅な値引きを迫られることなく、そこそこの値引きで売れ残り物件をさばけるというデベロッパーの思惑。


  • 1等1,000万円という販促ワザ
    • 運よく1等の1,000万円券に当選し、5,000万円の指定物件の購入契約を締結すれば、実質的には2割引で物件を購入できることになる。ただ、この2割引きの恩恵にあずかれるのは、たったの1名だ。1,180万円の販促費で15物件をさばこうという、実は安上がりのキャンペーン。


  • 「100万円分の家具」か「現金100万円プレゼント」か
    • 「コース2:使い道を自由に選べる、現金100万円」を選択すれば、「コース1:100万円分の家具・インテリア」を買うことができるし、あるいは「コース3:購入諸費用、上限100万円」を賄うことができるので、コース2以外の選択はあり得ないはずなのだが、なぜ、売主はわざわざ3つの選択肢を用意したのか?



  • 「JTB旅行券10万円分プレゼント!」の意味
    • 契約者からしてみれば、本来であれば節約できたであろう10万円。「JTB旅行券 10万円分プレゼント!」は、値付けを見誤った売主の尻拭いとして、マンション契約者が10万円のJTB旅行券を買わされる羽目になったということを意味している。



  • 「家具付き」「抽選」の販促ワザ
    • 販売対象5戸のうち、わざわざ3戸だけを家具付きで「抽選」にするという煽り(あおり)広告。「家具付」ということになると、どこかのモデルルームで使い回された家具なのか、あるいは今回のキャンペーン用に調達された安物の家具なのか・・・・・・。いずれにせよ、家具の内容に選択の余地はない。


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2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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