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新築マンション(都内)の価格動向、鑑定評価員のコメント


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国土交通省が8月24日、全国主要都市の計150地区を対象に四半期ごとに実施している「主要都市の高度利用地地価動向報告(地価LOOKレポート)」を公表。


全143頁のレポートの中から、都内の新築マンションの価格動向を中心に、「鑑定評価員のコメント」を拾ってみた。
時間と関心のある方は、ご覧ください。


【】内は、マンション分譲価格の動向を示す。

  • 千代田区(番町)【横ばい】
    • 期間内において新築マンションの新規供給はみられない。規模が大きいもの、総額が大きいものは未だに弱含んでいるが、全般的な中古マンションについては、堅調な需要がみられることから、マンション分譲価格は横ばい傾向にある。


  • 中央区(佃・月島)【横ばい】
    • 前期と同様に超高層マンションの販売在庫は改善しつつあり、中古分譲マンションは価格下落により購入しやすくなっている。高層階の高額物件は依然として下落傾向にあるが、全体として新築マンション分譲価格は横ばい傾向にある。ただし、強気の設定は未だ影を潜めている。供給戸数及び契約率は増加傾向にある。


  • 港区(南青山)【横ばい】
    • 南青山地区における分譲マンションの供給は少ない上、富裕者層による買受需要は堅調であることから、厳しい景気状況にも関わらず、マンション分譲価格は横ばいで推移している。


  • 港区(高輪)【横ばい】
    • 供給件数は多くないが、マンション分譲価格は横ばい傾向にある。新規供給物件も概ね堅調に推移している。


  • 港区(芝浦)【横ばい】
    • 当地区内には新規分譲はないものの、最近分譲された超高層分譲住宅の当期の中古の売出しは前期と比較して引続き減少しており、当期の平均売出し価格も前期と比較すると概ね横ばいで、マンション分譲価格はほぼ横ばい傾向で推移している。


  • 渋谷区(代官山)【下落】
    • 当該地区に新規マンション分譲はないが、1億円以上の中古タワーマンションについては需要が少なく市況は厳しい。マンション分譲価格は下落傾向である。


  • 文京区(本郷・湯島)【下落】
    • 当地区内には新規分譲はないが、周辺地域で昨年竣工した15階建マンションはまだ募集部屋も残っており、マンション分譲価格は下落している。ただし、中古マンション市場における価格は底堅い


  • 品川区(品川)【横ばい】
    • 暫く新規分譲が見られなかった調査地区内において新規分譲案件が現れた。分譲価格に値頃感が出てきた事から売行きも好調であり、マンション分譲価格は前期並みに安定している。


  • 江東区(豊洲)【横ばい】
    • 回復基調にある分譲マンション市場は当期に入っても売行きは上々であり、今後の動向にはデベロッパーも慎重な姿勢を示しているものの、実質的な分譲価格に影響を与える状況ではなく、マンション分譲価格は安定的に横ばいで推移している。


  • 世田谷区(二子玉川)【横ばい】
    • マンション分譲価格については、契約率が比較的好調であるが、供給は前期とほぼ同程度で平均単価はブランド力のある大型マンションを含めほぼ横ばい傾向である。中古マンションの分譲価格も平均単価等はほぼ横ばい傾向で推移している。


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