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不動産経済研究所が6月15日、5月の首都圏マンション市場動向を発表。
- 供給は7.1%増の3,779戸。千葉以外で増加、都区部9.5%増加。
- 契約率は6.4Pアップの77.0%。価格は2.5%アップの4,663万円。
見出しには、「増」「増加」「アップ」といった景気のいい単語が並ぶ。
客観的にはどうなのか?
供給戸数3,779戸は、前年同月の3,528戸と比較すると、たしかに7.1%増ではある。
でも、08年同月の4,398戸と比較すると、▲14.1%の減だ。
「千葉以外で増加」と記されているのも、前年同月と比較する限りは、その通りだ。
でも、08年同月比でみると、区部(29.3%)と埼玉(30.5%)は増加しているが、都下(▲16.5%)、神奈川(▲52.6%)、千葉(▲23.3%)は、まだまだ減だ。
「価格は2.5%アップの4,663万円」と記されているが、価格のトレンドをm2単価でみると、いぜん高止まりしたまま。
販売在庫数は漸減するものの、発売戸数は3,000〜4,000戸の間を低空飛行中(右上グラフ参照)。
いずれも前年同月比では改善しているものの、08年同月比には及ばない。
マンション市場の回復は、もう少し時間がかかる・・・・・・。