不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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「1期325戸、即日完売」ニュースは、マンション不況の裏

「第1期販売戸数率」の分布
小学校と中学校に挟まれた敷地に建つ、大規模マンション。

【第1期2次予告広告】東京駅直通13分、徒歩13分。総戸数135戸、9階建。販売戸数/13戸、2LDK(62.02m2)〜4LDK(78.74m2)。予定販売価格3,390万円〜4,290万円。平成22年12月下旬竣工(本チラシ掲載日の9カ月後)。

  • ※09年11月22日(日)、10年3月5日(金)の物件と同じ。



「第1期 即日完売」を喧伝する第1期2次の「予告広告」。
これまでの”定点観測”の結果から、この物件の「即日完売」は、売れ行きの良さを演出するための”販促ワザ“であることを、先週のブログ記事「即日完売」という販促ワザに記した。


このマンション不況のもと、飛ぶように売れている物件などあるのか?
最近、マンション市況回復の兆しを感じさせる複数のマスコミ記事を見かけた。

  • 日経産業新聞(3月10日)野村不、「プラウドシティ池袋本町」の1期325戸が即日完売
  • asahi.com(3月9日)(情報源:住宅新報社):野村不動産の「プラウドシティ池袋本町」、第1期325戸が即完
  • 日刊工業新聞(3月3日):マンション販売に明るさ
  • 週刊ダイヤモンド(3月6日号):特集「マンション動く!」

マンション市況回復の象徴として、上記の4つの記事に共通して登場する物件が「プラウドシティ池袋本町」。


実際のところ、マンション市況は回復に向かっているのか?
今週発行されたリクルート社のフリーマガジン「SUUMO 新築マンション 首都圏版(3月9日号)」に掲載された物件をひも解いてみた。
具体的には、第1期の「本広告」を掲載している全29物件について、「第1期販売戸数率(=第1期の販売戸数÷総戸数)」の分布をグラフ化してみた(右上グラフ)。


話題になっている「プラウドシティ池袋本町」の「第1期販売戸数率」は41%。総戸数200戸以上の大規模マンションの中では、飛び抜けていることがわかる。
「第1期販売戸数率」が50%を超えているのは4物件にすぎない。


「プラウドシティ池袋本町」の売れ行きの真偽のほどはともかく――
「1期325戸、即日完売」が珍しいゆえに、ニュースになる。
「1期325戸、即日完売」が珍しくなければ、ニュースにはならないはずだ。
例外的に賑わいを呈しているこの「プラウドシティ池袋本町」をマスコミが大きく取り上げることで、マンション市況が回復に向かう印象が消費者の意識に刷り込まれていく・・・・・・。

(本日、マンション広告2枚)

2022年6月1日、このブログ開設から18周年を迎えました (^_^)/
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