不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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「普通借地権マンション」なのに安くない

月々の支払い内訳(80m2換算)


本日、マンション広告2枚。

【先着順】東京駅直通29分、駅バス5分+徒歩1分。総戸数150戸、6階建。販売戸数12戸、3LDK(85.55m2)〜4LDK(103.39m2)。販売価格4,460万円〜5,410万円。平成22年1月竣工済み(本チラシ掲載日の1カ月前)。

  • ※09年8月21日(金)、10年2月11日(木)の物件と同じ。

湾岸に残された県借地に建つ、大規模マンション。


A4判のチラシのオモテ面に、この時期によく見かけるお決まりのフレーズ。

  • 堂々完成。

先月竣工して、総戸数の1割近く(12戸)が売れ残っている。
売れ行きがイマイチの原因は、駅バス5分の立地の悪さか?
あるいは価格設定に問題があるのか?

Yahoo!不動産(新築マンション発売データ)で、この物件が建つエリアの新築マンションの坪単価を調べるとH21年12月で167.5万円/坪。
一方、この物件の坪単価は約172万円/坪(=4,460万円〜5,410万円÷85.55m2〜103.39m2×3.3)。
周辺の相場より、やや高めだ。


このマンションは、借地期間30年の「普通借地権マンション」だ。
だから、周辺の相場よりも、もっと安い価格設定でなくては、買う気になれないのではないか。


実際、月々の借地料は、管理費よりも高い。
管理費・修繕積立金・借地料の月々の支払い合計額は35,079円(専有面積80m2換算)。
そのうち、借地料が41%(14,364円)を占めている。
売れ行きがイマイチの原因は、駅バス5分の立地の悪さだけではなさそうだ。

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