不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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先着住戸は、期分け販売住戸の売れ残り

流通センターの資材置き場跡地に建つ、中規模マンションのチラシ。

大手町駅直通15分、駅徒歩15分。総戸数48戸、12階建。平成21年9月竣工済み(本チラシ掲載日の5カ月前)。

  • 先着順分譲住戸】販売戸数2戸、3LDK(69.82m2)・3LDK+S(88.20m2)。販売価格4,580万円・4,780万円。
  • 登録抽選分譲住戸】販売戸数3戸、2LDK(71.12m2)。販売価格3,970万円〜4,260万円。
  • 最終期分譲住戸】販売戸数3戸、3LDK(83.62m2)〜4LDK(88.20m2)。販売価格5,350万円〜5,760万円。
  • ※08年10月03日(金)、09年7月31日(金)・9月20日(日)・11月27日(金)の物件と同じ。

新聞半紙大のチラシのオモテ面の表示。

  • いよいよフィナーレ
  • 最終期登録受付開始

チラシ裏面の「物件概要」に目をやると、最終期分譲住戸(3戸)の他に、先着順分譲住戸(2戸)、登録抽選分譲住戸(3戸)も販売されていることになっている。
これら住戸の違いは何なのか?


『マンション・チラシの定点観測データベース』でこれまでの発売履歴をひも解いてみた結果は次の通りだ。

  • 会員限定:16戸
  • 第1期:11戸
  • 第2期:11戸
  • 第3期:7戸

これらの発売戸数に本日のチラシに記載されている最終期3戸を加えた合計は48戸。
ちょうど総戸数の48戸と一致する。


つまり第1期から最終期(第4期)まで、小分けに発売戸数を積み重ねてきたものの、最終的に契約締結に至らなかった住戸を「先着順分譲住戸」とか「登録抽選分譲住戸」とか称して、再度販売しているということなのだ。


「売れ残りには福がない」ということを肝に銘じた上で、フトコロ具合と相談しながら、慎重に検討する必要がある。
(本日、マンション広告2枚。)

2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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