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不動産経済研究所が12月21日、「2010年の首都圏マンション市場予測」を発表。
首都圏の発売戸数は09年見込み比22.9%増の4万3,000戸で04年以来6年ぶりのプラスと予測している。
現在、首都圏分譲マンションの着工戸数が激減中であることを考えると、「2010年は工事中止・延期物件の復活や新規物件の登場などで、前年比では増加に転じる」というのは楽観的すぎないか?
1年前に公表された「2009年の首都圏マンション市場予測」でも、「2009年は11.6%増の4.7万戸」と楽観的な予測をしていたが、結局は4万戸を超えるどころか、3万5,000戸となってしまったぞ!
筆者の予測した3万7,600戸は、結構いい線いっている(と自画自賛)。
過去4年、不動産経済研究所が公表してきた予想値と実績値を調べてみると、常に予想値のほうが高いことが分かる(右上グラフ参照)。
結果的には、実績値よりも14%(06年)〜34%(07年、08年)高めに想定されていたことになる。
2010年の予想値も2割ほど高めに想定されているとすると、現実的な見通しとして、2010年は34,400戸(=4万3,000戸×80%)になるのではないか。