不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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地役権が設定された敷地上空を高圧送電線が走るマンション

千葉県郊外に建つ大規模マンション。

【第2期予告広告】秋葉原駅直通25分、駅徒歩14分。総販売戸数310戸(総戸数315戸のうち5戸は分譲済)、地上14階建・地下1階。予定販売戸数26戸、3LDK(75.28m2)〜4LDK(106.01m2)。予定販売価格2,300万円〜4,140万円、予定最多価格帯2,800万円台(5戸)。平成21年12月下旬竣工(本チラシ掲載日の1カ月後)。

  • ※7月11日(土)、8月22日(土)の物件と同じ。

B4判チラシ裏面にゴマ粒サイズの小さな文字で記された「物件概要」に目を凝らすと、いろいろなことが分かる。

敷地面積13,857.27m2のうち1,611.86m2は高圧線(東京電力送電線)下にあり地役権が設定されております
地役権設定敷地内における建造物の築造または送電線路に支障となる竹木の植栽が禁止されております。

この物件の敷地上空を高圧電線が走っているというネガティブ情報が、面積を含めて細かく開示されているのは、業界の自主ルール「不動産の表示に関する公正競争規約」第9条(特定事項の明示義務)第8号に次のように規定されているからだ。

(規則第9条第8号)
土地の全部又は一部が高圧電線路下にあるときは、その旨及びそのおおむねの面積を表示すること
この場合において、建物その他の工作物の建築が禁止されていますときは、併せてその旨を明示すること。

それにしても、敷地面積の約12%(=1,611.86m2÷13,857.27m2)も高圧線下の敷地で占められているというのは、景観的にけっこうインパクトがあるのではないだろうか。
Google ストリートビューで高圧送電線の位置と幅を確認し、この物件の敷地に落としてみた。
地役権が設定された敷地上空を高圧送電線が走るマンション
自走式駐車場の上空とはいえ、10本を超える送電線が敷地内を走るのは、あまり気持ちのいいものではなさそうだ。

(本日、マンション広告3枚)

2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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