不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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指紋認証システムは先進のセキュリティシステムか?

物流センター跡地に建つ中層の大規模マンション。

【第1期1次予告広告】秋葉原駅直通12分、駅徒歩15分。総戸数567戸、14階建。販売戸数30戸、2LDK(55.03m2)〜4LDK(86.31m2)。予定販売価格2,790万円〜4,980万円、予定最多価格帯3,400万円台(6戸)。平成22年1月下旬竣工(本チラシ掲載日の2カ月後)。

  • ※3月22日(日)、5月17日(日)、10月23日(金)の物件と同じ。

B4判のチラシ裏面にSECURITYの説明。

  • 指紋認証システム
    • 集合玄関と住戸玄関には、居住者ご家族の指紋を認証キーとして登録し、オートロックの解錠を行う先進のセキュリティシステムを導入。

この数年ですでに多くのマンションに導入されている指紋認証システムが“先進のセキュリティシステム”なのかどうか。
残留指紋をゼラチンに写し取って、認証を通過させることが可能だという報告があることからも必ずしもセキュリティが高いとはいえないのではないか。


そもそも、隣の人の顔も知らない都会の大所帯のマンションでは、住人にまぎれて侵入する(住人の後について入る)ことはいとも簡単。
指紋認証に限らず、手のひらや網膜、顔や音声など、この手の生体認証(バイオメトリクス認証)システムは、大規模マンション固有の“販促ワザ”でしかないと思う。


新型インフルエンザが流行している現状においては、むしろ“反販促ワザ”になりかねないのでは?
誰が触れたかわからない指紋認証センサーに指を押し当てるなどというのは、文字通り自殺行為だと思う。

(本日、マンション7枚)

2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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