不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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最終期2戸を抽選とした意図は―

総戸数88戸の期分け状況


本日、マンション広告5枚。

【最終期本広告】秋葉原駅直通4分、駅徒歩2分。総戸数88戸、14階建。販売戸数2戸、2LDK(53.92m2)〜3LDK(73.09m2)。販売価格3,798.8万円〜5,817.8万円。平成21年11月下旬竣工(本チラシ掲載日の1カ月後)。

  • ※08年9月13日(土)・11月29日(土)、09年1月30日(金)・8月1日(土)の物件と同じ。

駅徒歩2分の「住・商一体型邸宅」が売りの、商業地域に建つ幹線道路沿いの中規模マンション。


「最終期・新発売」の「本広告」。
販売戸数は、たったの2戸。
1カ月後の竣工を控え、完売も間近と思いきや――。
『マンション・チラシの定点観測データベース』をひも解けば、第1期から最終期の発売戸数の累計は38戸。
総戸数88戸の半分にも満たない。
売れ行きに勢いがないのは、右上のグラフのとおりだ。


2カ月あまり前(8月1日)に出された第3期(発売戸数6戸)の「本広告」と比較していて、いくつか面白いことに気が付いた。


第3期のチラシに掲載されていた2LDK・53.92m2[302号室]の販売価格が3,788.8万円。
本日の最終期のチラシに掲載されていた、同じ間取りである2LDK・53.92m2[402号室]の販売価格が3,798.8万円。
同じ間取りでも[302号室]から[402号室]に、階が一つ上がると10万円(=3,798.8万円−3,788.8万円)高く値付けされていることが分かる。


さらに、302号室(第3期)と402号室(最終期)は、どちらも「棟内モデルルームとして使用予定の為、お引渡し時期等につきましては異なる場合がございます」と注釈されている。
モデルルームとして<使用中>なのではなく、あくまでも<使用予定>という表現がなんとも微妙。
売れ行き不振の住戸を下から順に「モデルルーム使用予定」と称して販売しているようにも思える。


また、第3期の6戸は「先着順」だったのに、最終期の2戸については登録受付したうえで、抽選ということになっている。
最終期の2戸をサッサと先着順で売り切ってしまわないのは、なんとも不自然。


本当に残り2戸しかないのであれば、押し寄せるお客様を公平に扱う意味で抽選という方法も理解できなくはないが――。
まだ発売されていない住戸が50戸(=総戸数88戸−累計発売戸数38戸)もあるとすれば、最終期の2戸「抽選」受付は、煽りの“販促ワザ”ではないのか。

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