不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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この物件の再販価格の妥当性は―

新築マンション平均坪単価の推移(△△


本日、マンション広告8枚。

【予告広告】日本橋駅直通16分、駅徒歩5分。総戸数75戸、8階建。販売戸数未定、1LDK+S(49.24m2)〜4LDK(87.20m2)。販売価格未定。平成22年2月上旬竣工(本チラシ掲載日の5カ月後の予定)。

  • ※08年10月31日(金)の物件と同じ。

幹線道路交差点近くに建つ、中規模の外断熱マンション。


ゴマ粒サイズの小さな文字で記された「物件概要」に、興味深い内容を発見!

このマンションは××(=旧物件名)との名称で2008年10月に発表されましたが、当社がこのマンションを取得し、○○(=新物件名)と名称を変更し販売いたします。

このマンションは、08年10月31日に負債総額143億円で民事再生の申請をした新興デベロッパーの再販物件。
「販売予定価格」は次のようになっている。

  • 2LDK 専有面積51.66m2
    • 2,600万円台〜
  • 3LDK 専有面積72.51m2
    • 3,700万円台〜
  • 4LDK 専有面積82.95m2
    • 4,600万円台〜

これらの再販価格は、周辺の相場と比べて、安いのか? 高いのか?
以下に検証してみよう。


上記の「00万円台〜」という怪しげな予定価格表示から、実際の販売価格は「00〜99万円」の範囲にあるという理解が必要だ。
坪単価に直せば、166万円(=2,600÷51.66×3.3)〜187万円(=4,699÷82.95×3.3)。


一方、この物件の周辺価格の相場を、マンション選び!価格チェック で確認すると、200.5万円/坪(09年7月時点)。
したがって、本物件の166万円/坪〜187万円/坪は、周辺相場に比べて83%〜93%ということになる。
再販物件の割には、それほど安くなっていないのでは・・・・・・。

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