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昨日の続き。
7月の「HOME’Sマーケットレポート」で「東京都心エリア・都下エリアの築10年未満物件については引き続き品薄傾向が続く」と記されていることを昨日の記事で紹介した。
「品薄傾向が続く」という表現に引っかかる。
昨日の記事で紹介したグラフを今一度見てほしい。
たしかに、都心の築10年未満の物件数(赤色の棒グラフ)は、この1年で約1,000件(962件)から約600件(564件)に漸減している。
ところが、平均坪単価のほうも371万円/坪から348万円/坪へと94%まで低下しているのだ。
つまり、供給物件数(掲載物件数)が4割も減っているのに、坪単価は上昇するどころか6%も低下しているので、まだまだ供給過剰といえるのではないかということだ。
「品薄傾向が続く」というよりも、「供給過剰状態が解消されていない傾向が続いている」というのが正しい理解では。