幹線道路沿いに建つ中規模マンション。
【予告広告】大手町駅直通14分、駅徒歩9分。総戸数52戸、14階建。販売戸数未定、3LDK(64.54m2〜73.22m2)。販売価格未定。平成21年10月上旬竣工(本チラシ掲載日の3カ月後)。
B3判のチラシ裏面に周辺施設の充実を謳うキャッチコピー。
- 家族の快適がすぐそばに揃う幸せ。
- 歩いて3分、大きな公園と自然動物公園。
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- 歩いて3分に大型スーパーがある暮らし。
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- ○○駅徒歩9分のスムーズアプローチ。
マンション・チラシの表示ルールに明るくない大半の人にとって、チラシに記された“徒歩時間”の短さに騙されないか気なるところだ。
徒歩による所要時間は、分速80m(端数切り上げ)で計算するのが、業界ルール。
信号での待ち時間や坂道の傾斜による割り増し時間などは、まったく考慮されていない。
上記キャッチコピーの“徒歩時間”を検証してみると――。
「大きな公園と自然動物公園公園」に行くには、2つの幹線道路を横断しなければならない。
1か所当たり90秒の信号待ちがあるとすれば、“歩いて3分”が、実際には倍の6分(=3分+90秒×2カ所)も要する。
また、「大型スーパー」に行くにも、幹線道路1つを含む2カ所の信号待ち。
よって“歩いて3分”の買い物も、信号無視をしなければ、6分かかる。
では、“駅徒歩9分”は、どうか?
こちらも幹線道路1つを含む3カ所の信号待ち。
よって、“駅徒歩9分”は、信号無視をしなければ、14分近くかかる。
(本日、マンション広告5枚)