【予告広告】東京駅直通29分、駅徒歩24分。総戸数247戸、13階建。販売戸数未定、3LDK(71.38m2)〜5LDK(113.63m2)。販売価格未定。平成22年8月下旬竣工(本チラシ掲載日の1年4カ月後)。
物流センター跡地に建つ大規模マンション。
新聞全紙大の「新発表」の予告広告。
駅徒歩24分(またはバス7分+バス停徒歩4分)と、駅から遠い物件。
物件概要に目を凝らすと、建築確認が下りたのが「平成20年9月24日付」となっている。
建築確認が下りれば、広告を出すことができるのだが、7カ月間も広告を出さなかったのは、マンション市況の回復を待っていたからなのか。
さて、この第2種居住地域に建つマンション。
敷地のすぐ北東側が「商業施設予定地」となっている。
この商業施設を便利と見るか、騒々しくて落ち着かないと見るか、人によって判断が分かれるところだろう。
また、敷地のすぐ南西側にはゴルフ練習場がある。
週末ゴルファーにとっては、手軽に練習ができるのでウェルカムかもしれないが、年中無休で、朝の8時から夜の9時まで、パカンパカンと球を打つ音が気にならないか。
チラシ裏面の外観完成予想図に「防音壁など周囲の構築物は一部省略しています」と注釈されているが、防音効果があるのは、せいぜい低層階の住戸。
(財)社会経済生産性本部の「レジャー白書」が参照元となっている、椿ゴルフのホームページに掲載されている「参加人口」と「練習人口」のデータをグラフ化してみると、どちらも減少傾向にあることが分かる(右上グラフ参照)。
石川遼人気だけでは、少子高齢化、レジャーの多様化などによる、ゴルフ人口の減少に歯止めをかけることは難しそうだ。
ゴルフ練習場が将来マンションに建て替わった際に、球を打つパカンパカン音から解放されることと引き換えに、バルコニーからの眺望が失われる可能性があることに要注意だろう。