不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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住環境よりも投資に重きを置いたマンション

投資用マンション供給戸数ランキング(


土曜日、マンション広告16枚。

【予告広告】大手町駅21分(途中乗り換え)、駅徒歩4分。総戸数28戸(うち店舗1戸)、10階建。販売戸数未定、1LDK(35.01m2)〜3LDK(72.23m2)。販売価格未定。平成21年2月下旬竣工(本チラシ掲載日の1カ月後)。

二つの幹線道路の交差点前に建つ小規模マンション。
「全戸角住戸・3面採光」を謳う、ワンフロア3戸の内廊下タイプのマンション。
「南向き中心」とあるが、3戸のうちの1戸は完全に北向き。
二つの幹線道路の交差点前に建つので、騒音・振動や排気ガスなど、周辺環境は最悪だ。
なぜ、このような劣悪な立地環境に、しかも3LDKというのに専有面積72.23m2と狭いマンションを建てるのか?


デベロッパーの名前を見れば、さもありなん。
最近、ちょくちょくテレビCMで耳にする、資産運用型マンションを供給している会社なのだ。
同社の「2009年3月期 第2四半期決算説明会」資料をひもとくと、購入者の9割りが会社員・公務員、購入目的の88%が賃貸用となっている。
マンション不況のこの時期に、来月竣工を迎える資産運用型マンションの売れ行きはいかに。



不動産経済研究所が昨年8月7日に公表した「2008年上期及び2007年年間の首都圏投資用マンション市場動向」資料から「投資用マンション供給戸数ランキング(2008年上期)」をグラフ化してみた。
上位5社で投資用マンションの46.9%のシェアを占めるという。
もちろん、本チラシのデベロッパーもシッカリ名を連ねている。


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2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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