不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

首都圏を中心に、マンション選びのためのお役立ち情報を提供しています


戸建チラシは、なぜ土曜日に集中するのか

“銀座3分”を謳う、中規模マンション。

【予告広告】銀座1丁目駅直通3分、駅徒歩3分。総戸数71戸、12階建。販売戸数未定、1LDK(54.28m2)〜2LDK(72.32m2)。販売価格未定。平成20年9月下旬竣工(本チラシ掲載日の1カ月後)。

マンション・チラシを“定点観測”していると、物件としての初めての予告広告が、折り込みチラシの少ない日曜日に打たれることがある。
「完全予約制の事前案内会」が9月13日(土)からということなので、すぐにモデルルームに来てもらうことを期待しているわけではない。
折り込みチラシの少ない日であれば、マンション・チラシが目立ちやすいという思惑が働いた結果、日曜日にチラシを打ったということなのだろうか・・・・・・。

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マンション・チラシの枚数は、圧倒的に金曜日が多い。
曜日によってどのくらい違うのか?
(株)朝日オリコミのホームページに掲載されている7月の出稿統計データをもとに作成した次のグラフを見てほしい。
http://d.hatena.ne.jp/images/diary/f/flats/2008-08-31.jpg

先月(7月)の首都圏の折り込みチラシは、1世帯平均12.8枚(71.7%)と金曜日に集中している。
ちなみに、戸建住宅のほうは、1世帯平均7.1枚(69.2%)と土曜日に集中している。


なぜ、マンション・チラシは金曜日に集中し、戸建チラシは土曜日に集中するのか?
広告宣伝費の規模の違いに原因がある、と筆者は次のように推測している。
物件あたりの広告宣伝費が潤沢にあるマンション・チラシでは、金曜日に広いエリアに物件情報を提供することで、週末に遠方からのドライブがてらのモデルルームへの来訪を期待できる。
一方、戸建ての場合は、マンションと比べると、物件あたりの広告宣伝費が少なくなるため、チラシの配布エリアが狭くなる。
どちらかといえば、戸建物件が計画されている近傍エリアへのポスティングに限定せざるを得ない。
土曜の朝に戸建の折り込みチラシを見た人は、ドライブがてらというよりも、散歩がてらに、ちょっと見てくるかということになる。


さて、皆さんは、どのように推測されますか?

(本日、マンション広告1枚)

2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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