共用施設を大胆なまでに削ぎ落としてコストダウンに挑んだ、大規模な超高層のツインタワー・マンション。
【第2期予告広告】銀座一丁目駅直通5分、駅徒歩6分。総戸数1,063戸、48階建×2棟。販売戸数未定、1LDK(42.71m2)〜3LDK(153.99m2)。販売価格未定。平成21年3月下旬(S棟)・6月下旬(N棟)竣工(本チラシ掲載日の7カ月後・10カ月後)。
- 6月20日(金)、7月19日(土)、8月1日(金)の物件と同じ。
新聞全紙大サイズを縦て使いに、オモテ面にツインタワーの外観CG。
裏面には、ノースタワー38階、北西からの眺望パノラマ写真が掲載されている。
ただし、ゴマ粒サイズの小さな文字で次のような注釈が――。
- 平成21年1月、現地より北西側に高さ約155mの建物が竣工予定です。
- 平成22年9月、10月、平成24年9月、現地より西側にそれぞれ高さ約75mの建物が3棟竣工予定です。
- 当該眺望・環境は将来変わる場合があります。
「将来変わる場合があります」というよりも、「本物件が竣工する頃には高さ約155mの建物で北西方向の眺望が損なわれ、さらに3年経てば高さ約75mの建物3棟で西方向の眺望も損なわれる予定です」ということですよね。
さて、眺望が売りの超高層マンション。
不動産経済研究所の公表データをもとに、今年に入ってからの超高層マンションと非超高層マンションの売れ行き(販売戸数と契約率の推移)を比較してみた。
“見える化”(次図参照)して、驚愕の事実を発見!
1月には80%を超えていた超高層マンションの契約率が徐々に低下し、ついに7月に、非超高層マンションの契約率(56.2%)を大きく下回り、50%を割っている(45.3%)のだ!
2008年は、82棟(27,388戸)もの竣工が予定されていて、超高層マンションの希少価値は、急激に薄れていっている。
“超高層マンション”を謳えば売れるという神話、今は昔。
それにしても、超高層マンションと非超高層マンションの契約率の逆転現象、マスコミは未だどこも取り上げていない。
お盆休みで、開店休業状態なのか・・・・・・。
(本日、マンション広告2枚)