不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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エレベーター式駐車場の導入を“住環境のさらなる進化”といえるか

http://d.hatena.ne.jp/images/diary/f/flats/2008-05-25.jpg

【予告広告】大手町駅直通23分、駅徒歩5分。総戸数167戸、15階建。販売戸数未定、2LDK(60.13m2)〜4LDK(87.16m2)。予定販売価格3,500万円台〜6,600万円台、予定最多価格帯4,800万円台。平成21年8月末日竣工(本チラシ掲載日の1年3カ月後)。

ホームセンターの跡地に建つ大規模マンション。
案内図に描かれた敷地は、北東の角部分が切り欠かれている状態。
Googleマップの航空写真で確認すると、北東の角部分には、鉄筋コンクリート構造の建物が居座っていることが分かる。
このようなへん平かつ狭い敷地に167戸もの住戸を詰め込めるのは、ひとつには同敷地が日照環境を考慮する必要のない商業地域であること。
二つ目は、事業採算性を優先した15階建て(階高を抑えることで、たくさんの住戸を詰め込める)であること。
本物件は、狭い敷地に住戸を詰め込むことに止まらず、駐車場の一部に使い勝手のよくないエレベーター式が採用されている。
エレベーター式(タワー式)は、使い勝手がよくないだけでなく、維持管理費も高い(右上のグラフ参照)
商業地域のへん平で狭い敷地にマンション事業の採算性を確保するためにエレベーター式駐車場まで持ち込んだ3社からなるデベロッパー。
主幹事デベロッパーのホームページの企業案内には、次のように記されている。

ディベロッパーとして培われた豊富な経験と実績を背景に、○○グループは常に幅広い視野から不動産の無限の可能性にアプローチし、企業経営、都市空間、住環境のさらなる進化に貢献してまいります。

商業地域のへん平で狭い敷地を「豊富な経験と実績を背景に」「幅広い視野から不動産の無限の可能性にアプローチ」した結果、エレベーター式駐車場を導入し、15階建てとすることで、マンション事業の採算性を確保することができた。
ただ、これを「住環境のさらなる進化に貢献」といえるのだろうか・・・・・・。


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