不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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定借マンションの売却理由は−

定借マンション売却理由

敷地のすぐ南を首都高が走っている大規模な定借マンション。

【先着順広告】東京駅直通16分(快速利用)、駅徒歩20分。総戸数225戸、14階建。販売戸数30戸、3LDK(78.00m2)〜4LDK(101.06m2)。販売価格2,920万円〜4,660万円。平成20年3月中旬竣工(本チラシ掲載日の3カ月後)。

  • 2006年(10月15日(日)・11月19日(日)、2007年3月1日(木)・3月8日(木)の物件と同じ。

定借マンション(=使い捨てマンション)の問題先送りの構図については、すでにこのブログで紹介した。
国土交通省の土地・水資源局土地政策課のホームページに、12月14日付け(なぜか明日の日付)で、「平成18年度 定期借地権供給実態調査結果」が公表されている。
定借マンションの供給戸数が平成13年度の5,784戸をピークに毎年減少を続けていることについては、すでに速報情報をもとに6月30日(土) 「定借マンションの供給は平成13年度がピーク」に記したので、本日は別の視点から。
定借マンションの二次流通実績データから、中古の定借マンションの実態を確認してみよう。
同調査結果によれば、定借マンションの中古の流通戸数は、平成5年度以降、全国で345戸(中古マンション市場の2.0%)、首都圏で236戸(同3.7%)と数的にはまだ少ない。
平成18年に成約した中古の定借マンションの「売却理由(複数回答)」(33件)が興味深い。
売却理由の第1位は、「所有権物件を購入した(21%)」
第2位「家族構成の変化のため(15%)」、第3位「都心等利便の良い所へ移った(12%)」と続く。
第1位から第3位までの売却理由は、定借マンション固有のものではないが――。
第4位になると、物理的な理由である「転勤(9%)」と心理的な理由である「借地残存期間が長いうちに(9%)」が同率(9%)。
第8位に「借地では不安(3%)」とあるのは、購入してしまってから気が変わった(あるいは気がついた)ということか・・・・・・。

(本日、マンション広告2枚)

2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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