不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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フラット35適用住宅って どんだけ〜

(C)住宅金融支援機構

土曜日、マンション広告1枚。

  • 9月16日(日)、11月3日(土)の物件と同じ。

【第2期本広告】大手町駅直通16分、駅徒歩7分。総戸数52戸、10階建。販売戸数23戸、1LDK+S(53.24m2)〜4LDK(87.11m2)。販売価格2,770万円〜5,050万円。平成20年8月下旬竣工(本チラシ掲載日の8カ月後)。

環七沿いに建つ中規模マンション。
B4サイズの広告オモテ面には、「満足と快適で暮らしの美学、極める」などと抽象的かつ一般的なキャッチコピーが今回も掲載されているのだが――。
本物件のあまりの特徴のなさを補うためか、フラット35も謳われている。

  • フラット35適用住宅
    • 【フラット35】登録マンション

たしかにフラット35適用住宅であれば、住宅金融支援機構が独自に定めた技術基準をクリアしていることになるし、第三者検査機関所属の建築士資格を持っている専門家によるフラット35住宅技術基準適合検査も実施されることになっている。
住宅金融支援機構が独自に定めた技術基準は、概略下記の内容。

  • 接道:原則として一般の道に2m以上の接道
  • 住宅の規模:30m2以上
  • 住宅の規格:原則として2以上の居住室(家具等で仕切れる場合でも可)、炊事室、便所、浴室の設置
  • 断熱構造:住宅の外壁、天井又は屋根、床下などに所定の厚さ以上の断熱材を施工(S55年省エネ告示レベル
  • 住宅の耐久性:耐火構造、準耐火構造または耐久性基準に適合
  • 配管設備の点検:共用配管を構造耐力上主要な壁の内部に設置しないこと
  • 区画:住宅相互間等を1時間準耐火構造等の界床・界壁で区画
  • 床の遮音構造:RC造の場合、界床を厚さ15cm以上
  • 管理規約:管理規約に所定の事項が定められていること
  • 長期修繕計画:計画期間20年以上

いまどき、「断熱構造がS55年省エネ告示レベル」「界床を厚さ15cm以上」でない物件を探すほうが難しいだろう。


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