2006年事業主別マンション販売戸数ランキング第1位(大京)と第2位(三井不動産レジデンシャル)、第4位(大和ハウス工業)が供給しているマンションの直床・二重床の調査結果をすでに記した。
本日は、第5位の住友不動産の調査結果を紹介しよう。
調査方法は、リクルート社の「住宅情報ナビ」に首都圏と関西に登録されている「住友不動産」の分譲マンションのうち、総戸数100戸以上の全25物件(2007年11月14日現在)を対象に、物件のホームページを一つひとつ確認していった。
首都圏では、二重床(29%)に対して、直床+たぶん直床(36%)の供給割合のほうが若干高い。
これが関西になると、二重床(25%)に対して、直床+たぶん直床(51%)の供給割合は約2倍に跳ね上がる。
このように大京ほど極端ではないが、住友不動産においても「関西は直床マンションが多い」傾向がみられる(図参照)。
下記に記した調査対象全25物件の内容を一つひとつみていくと、住友不動産のマンション・ブランドである「シティタワー」や「パークスクエア」を冠したマンションが、直床であったり二重床であったり、仕様に一貫性がみられないのは、興味深いところだ。
なお、このデベロッパーが供給している直床マンションと二重床マンションのホームページには、概ね共通して次のような説明がなされている。
- 直床マンション
- スプーンの落下などの際に発生する軽量床衝撃音への対策としてLL-45等級(メーカー表示)の遮断性能を備えたフローリングを採用し、生活音の伝わりに配慮しました。
- 二重床マンション
- 振動を吸収するクッションゴムを支持脚に装備し、LL-45等級相当(メーカー表示)の遮音性能を備えた二重床構造を採用しました。将来のリフォームや設備配管等のメンテナンスにも配慮しています。
- 首都圏
- パークスクエアさいたま新都心(498戸、15階建て)<直床>住友不動産
- シティハウス柏イーストコート(109戸、14階建て)<直床>住友不動産
- シティハウス三ツ沢公園(108戸、9階建て)<直床>住友不動産、NECファシリティーズ
- シティテラスさいたま新都心(396戸、19階建て)<たぶん直床>住友不動産
- パークスクエア南品川(192戸、16階建て)<たぶん直床>住友不動産
- パークスクエア横濱いずみ中央(192戸、7階建て)<たぶん直床>住友不動産
- パークスクエア相模大野タワー&レジデンス(718戸、32階建て)<二重床>住友不動産
- シティテラス目白(293戸、18階建て)<二重床>住友不動産
- パークスクエア湘南茅ヶ崎(462戸、16階建て)<二重床>住友不動産
- グランドヒルズ三軒茶屋 HILL TOP GARDEN(311戸、12階建て)<二重床>住友不動産
- シティテラス立川(253戸、9階建て)<二重床>住友不動産
- (仮称)豊洲プロジェクト(1063戸、48階建て)<不明>住友不動産
- (仮称)麻布十番超高層マンションプロジェクト(528戸、38階建て)<不明>住友不動産
- シティハウス武蔵小杉(188戸、22階建て)<不明>住友不動産
- 常盤台ガーデンソサエティ(419戸、18階建て)<不明>丸紅、住友不動産、明豊エンタープライズ
- シティハウス世田谷桜丘(112戸、8階建て)<不明>住友不動産
- パークスクエア綱島(149戸、7階建て)<不明>住友不動産
- 関西
- シティタワーグラン須磨鷹取(231戸、30階建て)<直床>住友不動産、ジェイアール西日本不動産開発、西日本旅客鉄道
- パークスクエア神戸大石(235戸、14階建て)<直床>住友不動産
- ガーデンヒルズ甲子園口(194戸、7階建て)<直床>三井不動産レジデンシャル、住友不動産
- シティタワー大阪福島(349戸、37階建て)<たぶん直床>住友不動産
- シティタワー西梅田(347戸、50階建て)<二重床>住友不動産、新日鉄都市開発
- 京阪東ローズタウン・ファインガーデンスクエア(622戸、14階建て)<二重床>京阪電気鉄道、住友不動産
- タイムズ・ピース・スクエア スイートガーデンシティ(1000戸、15階建て)<不明>MID都市開発、三井不動産レジデンシャル、住友不動産、パナホーム
- ウェリス高槻パークスクエア(192戸、15階建て)<不明>エヌ・ティ・ティ都市開発、住友不動産