折り込み広告でよく見かける「ワイドスパン」という表現。
間口が何メートルあれば「ワイドスパン」と呼べるのか?
「Yahoo!不動産(不動産用語集)」には次のように解説されている。
建築構造物で、梁やアーチなどの2つの支点を結ぶ距離(さしわたし)のことを「スパン(span)」という。
マンションでは、バルコニー側の間口が広いタイプのことを「ワイドスパン」と呼ぶ。
厳密な広さの定義はないが、通常は間口6m程度が一般的なため、それよりも広い7~8m以上ならワイドスパンといっているようだ。
逆に、間口が狭いタイプは一般に「フロンテージ・セーブ型」「うなぎの寝床型」などという。
「ワイドスパン」の厳密な定義はなく、一般的な間口が6m程度だから、7m以上の間口であれば、「ワイドスパン」と呼んでもいいのではないかというのが、業界の共通認識のようだ。
では、実態はどうなのか?
8m以上であれば「ワイドスパン」の称号を与えていいのかも
リクルート社の「住宅情報ナビ」に登録されている首都圏の分譲マンション全1,241件(2007年9月23日現在)の内訳を調べてみた。
※「住宅情報ナビ」のデータから「ワイドスパン8m以上」の物件を抽出することができる。
スパン8m以上の住戸がある物件の割合は、専有面積60m2~70m2で8%、70m2~80m2で16%、80m2~90m2で21%となっている。
つまり、スパン8m以上の住戸は、首都圏の分譲マンションのうち、1割から2割程度の物件にしか供給されていないということだ。
だからスパン8m以上の住戸であれば「ワイドスパン」の称号を与えてもいいのかもしれない。