不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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青田買いとは|マンション広告の用語解説

青田買いとは、マンションの工事途中の未完成の状態で購入契約を交わすこと。
事前に実物を自分の目で確認できないことや、日照・通風・騒音などの住環境を確認できないことが最大のデメリット。

信用のおけるデベロッパーに運を任せるしかないのが「青田買い」

マイカーを選ぶときは――。

  • 車に詳しい知人に相談する。
  • 新聞折り込みチラシやパンフレットを取り寄せて、じっくり比較検討する。
  • 販売店に出向き、現物を見てみる、あるいは試乗して乗り心地を確認する。


ところがマイカーより、はるかに値の張るマンションを選ぶときには、なかなかこのようには事が運ばない。
そもそも、マンションに詳しい知人が周りにいない。

たとえ建築士の知り合いがいたとしても、必ずしもマンションを得意分野としているわけではない。
意匠・構造・設備など、建物の基本的な知識や経験があっても、その物件の市場性やデベロッパーの評価などは、日ごろから業界をワッチしていないと、的確な助言をすることは難しいだろう。

新聞の折り込みチラシでじっくりと比較検討しようにも、掲載されている情報は、いいことばかりが誇張されがちだ。

モデルルームはといえば、オプションだらけで特別仕様満載。実際の住戸とは似ても似つかないといったことは、よくあるケースだ。
マンションを買うときの最大のリスクの一つは、現物を見ないで買うこと(=青田買い)。
信用のおけるデベロッパーに運を任せるしかないのか・・・・・・。

ライオンズマンションを展開している大京は、以前は青田売りをしていた

仮設のモデルルームによる販売(=青田売り)を廃止し、完成直前に販売する(=現場現物売り)だ。
消費者にすれば、現場で現物の住戸を見て確かめられるメリットがある。
デベロッパー側にも、仮設モデルルームの建設・維持に係る費用を抑制できるというメリットがある。
ところが、取引銀行の金融支援とオリックスの資本支援を受けて再建を進めるうちに、2005年4月に就任したオリックス出身の田代正明社長が就任してから、完成済み在庫が増えるリスクの高い「現場現物売り」から、従来の「青田売り」に後戻りしている。

2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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