大手町駅直通14分、駅徒歩8分。総戸数25戸、12階建。販売戸数未定、2LDK(63.51m2)〜3LDK(82.43m2)。販売価格未定。平成20年9月下旬竣工(本チラシ掲載日の1年3カ月後)。
小規模な外断熱マンション。
夏涼しく、冬暖かい、結露も抑える百年品質の外断熱工法。
- 春・夏・秋・冬快適室温
- 結露抑制!健康住宅!
- 全室は均一温度!
- 外断熱で家は長持ち
- 先進5カ国の住宅サイクル年数
- 強度のある100年コンクリートを外断熱で包みます。コンクリートの劣化を防ぎ、100年マンションを創っています。
本件デベロッパーは、外断熱工法に積極的に取り組んでいる。
外壁の外断熱だけでなく、サッシやガラス、玄関ドアの断熱仕様にも油断がなく、全体的なバランスがよくとれている。
一般的な内断熱工法がコンクリート躯体の内側に断熱材を施されているのに対して、外断熱工法は、コンクリート躯体の外側が断熱材で覆われていることから、魔法瓶のお湯が冷めにくいように、冬は住戸内の温度が下がりにくく、省エネ的でかつ快適。
ただ、上記のキャッチコピーの最後の内容はいただけない。
「外断熱で家は長持ち」として、「先進5カ国の住宅サイクル年数」のグラフ、すなわちイギリス141年、アメリカ103年、フランス88年、ドイツ79年、日本30年のグラフと並んで外断熱が100年であることを意図した棒グラフが描かれている。
先進5カ国の住宅サイクル年数が長いのは、住宅の物理的な耐用年数が長いことだけが理由ではないはずだ。
それはともかく、日本の住宅が30年サイクルで建て替えられるのに対して、外断熱であれば100年持つといわんばかりのグラフに根拠はあるのか?
日本のマンションの外断熱の施工実績はまだ日が浅いぞ!
また、「強度のある100年コンクリートを外断熱で包みます。コンクリートの劣化を防ぎ、100年マンションを創っています」という、説明書きの下に、外断熱と内断熱の断面図が描かれているのだが――。
外断熱は「コンクリートの外側を断熱材で包む」のに対して、内断熱(従来工法)は、「コンクリートがほぼ剥き出しの状態」と注記されている。
いまどき「コンクリート剥き出し」のマンションは皆無だ。
「ほぼ剥き出し」のマンションも少ないだろう。
大半の分譲マンションの外壁コンクリートは、タイルでシッカリと保護されているぞ!
外断熱マンションの普及に努めている姿勢はすばらしいが、広告の表現は、もう少し客観的であってほしい。
(本日、マンション1枚)