不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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過剰なCG処理を施した航空写真

新宿駅直通19分(途中急行に乗り換え)、駅徒歩9分。総戸数230戸、20階建。販売戸数戸未定、3LDK(68.11m2)〜4LDK(85.07m2)。販売価格未定。平成20年10月末竣工(本チラシ掲載日の1年9カ月後)。

都内最大の再開発事業エリアに建つ、大規模マンション。

  • 大空と水辺と緑の「東京駅12分」

新聞全紙大の広告オモテ面に、公園で息子を肩車したしたお父さんの笑顔(なぜか白人の親子だ)。
その右上には、名刺サイズほどの大きな文字で、キャッチコピーが躍っている。
通勤時に乗り換え時間を含めると「東京駅12分」はあり得ないのだが――。
本日の指摘は、広告裏面に掲載されている都内最大の再開発エリアの航空写真(B5サイズ)のほう。

  • 現地付近の航空写真に、一部画像処理を施したもので実際とは異なります。

再開発エリアの両側を上下に流れるふたつの河川は陽光で煌く青さを放ち、公園や河川敷の緑もとても青々としている。
「大空と水辺と緑」を強調する、この手のCG処理はよく見かける。
実際の河川のどんよりした色合いも、公園の剥げた芝生もグーグルマップで確認できる。
http://d.hatena.ne.jp/images/diary/f/flats/2007-01-13.jpg

CGと実際の航空写真とのギャップは、一目瞭然だ
今回のCGで、特にやり過ぎなのは、河川敷を埋め尽くす満開のピンク色の桜だ。
業界の自主ルール「不動産の表示に関する公正競争規約」第23条(その他の不当表示)1項(43)号(写真・絵図)は、CGによる「事実に相違する表示又は実際のものよりも優良であると誤認されるおそれのある表示」を禁じている。

(本日、マンション広告3枚)

2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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