昨日の続き。
「東京都優良マンション登録表示制度」の理念が優れているのは、ハード面(建物の性能)だけでなく、次のように、ソフト面(管理規約等)にまで踏み込んでいる点だ。
- 【管理組合】
- 区分所有者による集会を開き、管理規約及び管理者を定めているものであること。
- 【管理規約】
- (1) 管理規約が、中高層共同住宅標準管理規約(平成9年2月7日付けの住宅宅地審議会答申)に準じたものであること。
- (2) (省略)
- 【長期修繕計画】次に掲げるすべてを定めた長期修繕計画を有していること。
- 一 原則として、対象とする期間が20年以上
- 二 原則として、外壁、屋根、給水管及び排水管の補修工事が予定され、かつ、当該工事に係る予定時期及び予定費用を明記
- 【修繕積立金】次に掲げるすべてに適合したものであること。
- 一 修繕積立金が、管理費と区分して経理されていること。
- 二 住宅に係る修繕積立金の1戸当たりの平均月額が、当該マンションの平均専有面積に応じて、次に定める金額以上である旨を定めていること。
- 平均専有面積が55m2以上 ⇒6,000円以上
- 平均専有面積が55m2未満 ⇒5,700円以上
20年以上の長期修繕計画の策定を義務付けていることや、修繕積立金が月額6,000円(平均専有面積が55m2以上の場合)の物件を排除している点など、消費者にとって安心できる内容となっている。
でも、この「優良マンション登録表示制度」のハードルの高さが、裏目に出ていないだろうか。
実際、これまでに認定登録を受けた物件を確認してみよう。
明日に続く・・・・・・。
- 東京都優良マンション登録表示制度(その1)
- 東京都優良マンション登録表示制度(その2)
- 東京都優良マンション登録表示制度(その3)
- 東京都優良マンション登録表示制度(その4)
- 東京都優良マンション登録表示制度(その5)
- 東京都優良マンション登録表示制度(その6)
(本日、マンション広告2枚)