不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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日照条件のよい住戸の間取り図だけを掲載している広告

赤く着色した住戸が、広告に掲載されて

木曜日(文化の日の前日)、マンション広告7枚。

  • 7月1日(土)の物件と同じ。

大手町駅直通7分、駅徒歩6分。総戸数155戸、32階建。販売戸数未定、1LDK(39.42m2)〜3LDK(114.16m2)。販売価格未定。平成20年2月下旬竣工(本チラシ掲載日の1年3カ月後)。

都心へのアクセスが良好な、地上32階建ての超高層マンション。

  • 約76%が心地よい開放感の広がる角住戸。
    • 各フロアには、内廊下を中心として住戸をコの字型に配置。
    • 1フロアの住戸数を4〜6戸とし、約76%(155戸中119戸)が角住戸の開放感に優れたプランを実現しました。

タワーマンションの最大のメリットは、眺望の良さ(ただし、上層階住戸に限る)。
一方、デメリットを挙げていくとキリがないのだが――詳しくは、超高層マンション、タワーマンションの明日を考えるサイト「マンション選び!超高層マンション」を参照ください。
住戸の位置による日照条件のバラツキは、タワーマンションの大きなデメリットのひとつ。
本広告に掲載されている間取り図は全部で4つ。
これら4つの間取り図は、日照条件を含めて、総戸数155戸の間取りをどの程度代表しているのか?
あらためて、図に整理してみた(一部推定を含む)。
赤く着色した住戸が、広告に掲載されている間取り図であることを示している。
つまり、広告の4つの間取り図は、日照条件の優れた南側住戸や南面角住戸しか掲載されていないのだ!
逆にいえば、日照条件の劣後する北側角住戸の間取りが掲載されていないということ。
一部上場デベロッパーの広告でさえこの有様。
業界の自主ルール「不動産の表示に関する公正競争規約」に、間取り図の掲載ルールが規定されていないので、このような事態が生じているのだ。
このような事態を避けるためには、たとえば間取り図の位置が分かるキープラン(フロア全体の配置図)の併記を義務付けるだけで解決する。
間取り図の取り扱いにつき、ルール化すべし!


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