不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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免震構造の性能を等級表示しない国交省の見解

日本住宅性能表示基準・評価方法基準の
9月25日、国土交通省が「日本住宅性能表示基準・評価方法基準の改正案に関する意見募集の結果について」を公表した。
国土交通省は、5月20日から6月18日の間、住宅性能表示改正案に対してパブリックコメントを求めていたのだが、その結果がまとまったというわけだ。
改正案において、免震構造の性能を等級表示しないことの国交省の見解は次のとおりだ。

■意見の概要(民間からの声)
免震構造についても等級表示とすべきである。

■国土交通省の考え方(回答)
現行の耐震等級では、免震構造の性能を的確に評価することは難しいが、近年、免震構造の住宅が増加し、その普及が期待される中で、早急に免震構造に関する評価方法を整備する必要がある。
しかし、免震構造の性能を等級で表示するためには、免震構造の性能が向上しつつある中で、表示・評価方法の適切に基準化するための技術的検討等には、時間を要することから、当面の間、耐震等級とは別に免震建築物である旨を表示することとするものである。
なお、免震構造に関する等級表示については、構造種別ごとに独自に等級表示するべきかどうかも含めて、引き続き、検討を進め、成案が得られ次第、速やかに基準化してまいりたい。

国土交通省の回答は、センテンスが長く、漢字が多くて読みにくいのだが―。
要するに次のように翻訳できる。

  • 免震構造の評価方法を早急に整備する必要性は認識している
  • でも、免震構造の性能を等級で表示する基準を定めるには、もう少し時間がかかる
  • そこで、今回は免震の有無表示にとどめた
  • 免震の等級表示については、速やかに基準化していきたい

ということだから、免震の等級表示の速やかなる基準化に期待しよう。


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