マンション広告に芸能人を起用することの是非について、最近、当ブログにいくつかのコメントをいただいた。
筆者の主な主張は、次の2点。
- 有名芸能人の起用による物件のイメージアップ効果とマンションの立地条件・品質の良し悪しはまったく関係ないこと。だから、マンション購入検討者は、芸能人起用によるイメージアップ効果に惑わされることなく、客観的な判断を下すこと。
- 有名芸能人に高額なギャラを支払うくらいなら、マンションの中身(建物性能や好条件の用地確保)にお金をかけること。
有名芸能人をマンション広告に起用し、販売促進効果で少しでも完売を早め、売り主が利益を高めようとする行動は理解できなくはない。
万が一、売れ残りが発生すると、売り主はもとより、既に購入契約を済ましてしまった人も不利益を被る可能性はゼロではないだろう。
でも、売れ残りが発生するようなマンションプロジェクトを組成してしまったことの問題の本質は、建物性能や立地条件が分譲価格のミスマッチをもって消費者ニーズを満たせなかったことに起因しているのではないか。
だからこそ、安易に有名芸能人に頼るのではなく、マンションの中身(建物性能や好条件の用地確保)に注力することに期待したい、といのうが筆者の考え。