土曜日、マンション広告3枚。
- 5月7日(日)の物件と同じ。
大手町駅直通8分、駅徒歩9分。総戸数127戸、14階建。販売戸数未定、2LDK(70.29m2)〜4LDK(119.91m2)。予定販売価格4,000万円〜。平成20年2月下旬竣工(本チラシ掲載日の1年8カ月後)。
大規模都市公園のすぐそば、地上14階建ての大規模マンション。
ゴマ粒大の文字で書かれた「物件概要」をみると、「設計」は〇〇一級建築事務所だが、「構造設計」と「施工会社」スーパーゼネコンの鹿島建設となっている。
現場に掲げてあるお知らせ看板には、建設会社は鹿島建設ではなく、マイナーな△△建設だったはずだが???
実態を確認すべく電話取材してみた。
- 筆者「チラシには、設計は〇〇一級建築事務所、構造設計は鹿島建設となっていますが、どういう意味でしょうか?」
- 女性販売員「施工は鹿島建設がします」
- 筆者「えっ? 構造設計は鹿島建設ではないのですか?」
- 女性販売員「少々おまちください(※ほかの人に確認している様子)」
- 筆者「・・・・・・」
- 女性販売員「構造設計は、鹿島建設が担当します」
- 筆者「構造設計を担当する鹿島建設は、〇〇一級建築事務所の下請けなのでしょうか?」
- 女性販売員「設計は〇〇一級建築事務所で、構造設計は鹿島建設です。施工も鹿島建設です」
あまり要領の得ない女性販売員の回答だが、スーパーゼネコン鹿島建設のブランド力を全面的に出していこうという姿勢だけは感じ取れる。
- 筆者「現地のお知らせ看板には、施工は鹿島建設ではなく、△△建設となっていました。鹿島建設は、△△建設の下請けですか?」
- 女性販売員「いいえ。おそらく賃貸マンションのほうのお知らせ看板を見られたのではないでしょうか?」
- 筆者「同じ敷地内に、賃貸マンションも建つのですか?」
- 女性販売員「はい」
- 筆者「賃貸マンションのほうの施工会社が△△建設で、同じ売り主なのですね?」
- 女性販売員「はい。売り主は同じです」
- 筆者「分譲マンションを施工する鹿島建設の下請けは、△△建設なのですか?」
- 女性販売員「いいえ。△△建設ではありません」
- 筆者「どこの建設会社ですか?」
- 女性販売員「わかりません」
※おいおい。分譲マンションの鹿島建設の下請けが△△建設でないと言い切っておきながら、具体的な会社名がわからないという回答は、少々いい加減ではないか・・・・・・。
- 筆者「賃貸マンションも同じような規模なのでしょうか?」
- 女性販売員「はい。同じ14階建てです」
- 筆者「戸数はどのくらいなのですか?」
- 女性販売員「販売提携していないので、よくわかりませんが、1LDKが中心となっているようです」
筆者が現場で見たお知らせ看板は、本物件の隣に建つ、賃貸マンションのお知らせ看板だったようだ。
でも、賃貸マンションのほうの施工会社をマイナーな△△建設、分譲マンションのほうの施工会社をスーパーゼネコン鹿島建設と使い分けている売り主の姿勢は―。
マイナーな売り主として、スーパーゼネコンのブランド力に依存して、分譲マンションを売ろうという戦略か・・・・・・。
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