日曜日、マンション・チラシ1枚。
- 9月11日(日)、9月19日(月)の物件と同じ。
銀座1丁目駅直通5分、駅徒歩4分。総戸数740戸、18階建。販売戸数未定、1LDK(55.33m2)〜4LDK(101.44m2)。販売価格未定。平成19年2月下旬竣工(本チラシ掲載日の1年5カ月後)。
元大リーガーが手に持っているカードが示す、本物件の「魅力のポイント」は以下の5点のようだ。
- 再開発のすすむ○○エリアとともに誕生
- 740戸のビックプロジェクト
- 東京メトロ△△線「○○駅」徒歩4分
- 東京メトロ△△線「銀座一丁目駅」へ直通3駅5分
- 敷地内自走式 平置駐車場100% 月額使用料1,000円より(予定)
チラシの裏面にも、ホームページにも、建物の性能を知るための情報は全く掲載されていない。
床コンクリートの厚さはどれくらいのなのか? 二重床構造なのか? 二重サッシなのか? などなど。
このイメージ先行チラシは、肝心の建物の性能情報を開示せずに、個人情報だけはしっかり収集しようとしている。
チラシに貼り付けられた料金受取人払いのハガキには、職業や家族構成に始まって、現在のお住まい、家賃、年収、自己資金など、初対面の人間にはとても訊けないようなことが書かれている。
このハガキを投函したら、その後の個人情報の扱いはどうなるのか?
チラシには、次のように注記されている。
- ご提供いただいた個人情報は、不動産の売買・賃貸、信託受益権の販売、それらの代理・仲介、及び管理等その他付帯する事業に関する契約の履行、情報、サービスの提供に利用させていただきます。
- その他、個人情報のお取扱いに関する詳細はホームページでご覧いただけます。
前段の文章は、とても分かりにくいが、ようするにこのデベロッパーが事業範囲において収集した個人情報をもとに情報・サービスの提供(=売込み活動)をするということだ。
念のためにと、ホームページを確認して驚いた!
個人情報を利用する目的 ※1
お客様の個人情報を以下の目的に利用いたします。
- (1)不動産の売買・賃貸、信託受益権の販売、それらの代理・仲介、及び管理等その他付帯する事業に関する契約の履行、情報、サービスの提供
- (2)(1)の利用目的の達成に必要な範囲での、個人情報の第三者への提供
- (3)(1)の商品・情報・サービス提供のための郵便物、電話、電子メール等による営業活動およびマーケティング(アンケートのお願い等)活動
- (4)顧客動向分析または商品開発等の調査分析(対外発表する分析レポートに個人情報が含まれる事は一切ありません)
- ※情報、サービスの提供はご本人からのお申し出がありましたら、取り止めさせていただきます。
チラシには、(1)しか掲載されていなかったのだ。
(2) 個人情報の第三者への提供や(3) 郵便物、電話、電子メール等による営業活動は、想定の範囲ではあるが、消費者にとって関心のある(=企業にとって都合の悪い)部分をチラシに掲載しようとしない企業姿勢を問いたい。
イメージ先行で、建物性能情報も個人情報取り扱いの詳細も開示しないチラシ戦略はいただけない。