日曜日、マンション・チラシ2枚。
- 7月16日(土)の物件と同じ。
大手町駅直通14分、駅徒歩9分。総戸数57戸(事業協力者住戸20戸含む)、8階建。販売戸数6戸、3LDK(76.55m2)〜4LDK(105.32m2)。販売価格3,848万円〜6,138万円。平成18年2月下旬竣工(本チラシ掲載日の5カ月後)。
第一種住居地域に建つ、8階建ての中規模マンション。
- 住まう方に上質な寛ぎをお届けするために、○○(=マンション名)では△△ホテルがモデルルーム空間の演出を監修しました。
東京ディズニーリゾートに近い有名ホテルが本マンションのモデルルームを監修しているらしい。
モデルルームの監修とはどういうことなのか、電話取材した。
- 筆者「チラシに△△ホテルの監修と書かれていますが、各住戸も△△ホテルが監修しているのですか?」
- 女性販売員「いいえ、△△ホテルが監修しているのは、モデルルームだけです。各住戸の設計は、□□(=デベロッパー名)がしています」
- 筆者「△△ホテルは、モデルルームの何を監修しているのですか?」
- 女性販売員「内装とか―― です」
- 筆者「天井や壁の仕上げを監修しているのですね」
- 女性販売員「いいえ、ベッドの配置とかです」
- 筆者「イスやテーブルなどの什器の監修をしているということですね」
- 女性販売員「そうです」
△△ホテルはモデルルームの什器類の選定・配置を監修しているにすぎないことが、電話で確認できた。
有名ホテルがモデルルームの什器類を監修していることと、住戸の意匠性の高さや品質の高さとは全く関係のないことだ。
モデルルームが素敵であればあるほど、実際の住戸空間との落差は大きくなってしまう。モデルルームの素晴らしさに幻惑されて図らずも契約してしまった人は、実際の住戸をみて落胆することになる。
有名ホテルを使ってモデルルームを演出していることを、あえてチラシで宣伝する。デベロッパーの意図はどこにあるのか?
有名ホテルの名前とロゴをチラシに載せることで、本物件にゴージャス感でも醸し出そうとしているのであれば、あまりにも安易な販促ワザだ。