金曜日、マンション・チラシ6枚。
- 7月22日(金)の物件と同じ。
大手町駅直通16分、駅徒歩16分。総戸数42戸(管理人室1戸含む)、14階建。販売戸数15戸、3LDK(65.62m2)〜4LDK(84.73m2)。販売価格2,790万円〜4,110万円。平成18年6月末竣工(本チラシ掲載日の10カ月後)。
「物件概要」に融資関係の記載がない! チラシに融資関係の情報を掲載しないことは許されるのか?
「不動産の表示に関する公正競争規約」をひもとくと、第15条(一般事項の表示基準)の(53)号から(61)号にかけて「融資等の条件」の記載方法が細かく規定されていることがわかる。
ただ、第15条の冒頭には、次のように書かれている。
- 事業者は、不動産の取引に関し、次の各号に掲げる事項について広告その他の表示をするときは、それぞれ当該各号の定めるところによらなければならない。
つまり、チラシに「表示をするときは」細かい規定に従う必要があるのだが、表示する・しないは、事業者の任意ということになっている。
任意表示だから、本チラシに融資関係の記載がない点については、特にルール違反というわけではない。
本物件の融資関係について、念のために電話取材してみた。
- 筆者「チラシには融資関係の記載がありませんが、『公庫融資付』なのでしょうか?」
- 男性販売員「『公庫融資可』物件です」
- 筆者「『公庫融資付』物件ではないのですね」
- 男性販売員「『公庫融資付』物件ではありませんが、『公庫融資可』物件です」
上のような男性販売員の回答で「公庫融資付」と「公庫融資可」の違いをすぐに理解できる人はいるのだろうか・・・・・・。
住宅金融公庫の融資を利用して購入できるマンションは、「住宅金融公庫融資付」と「公庫融資利用可」に大別される。
2つの大きな違いは、「住宅金融公庫融資付」は、事業の計画段階から公庫審査を受け、良質かつ適正な規模・規格であることのお墨付きを得ている点。
「住宅金融公庫融資付」物件であれば、融資額が優遇されているだけでなく、マンション事業そのものが事前に公庫の審査を受けていることや、建物が公庫仕様を満足しているということになる。
だから、あまり建築に明るくない人にとって、「住宅金融公庫融資付」物件であることは、「公庫融資利用可」物件にくらべて、安心材料のひとつといえるかもしれない。