不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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[業界構造] デベロッパーはシェアと実績と経営で選べ


デベロッパーを選ぶポイントは次の3点です。

  1. シェアが高いこと
  2. 実績が豊富であること
  3. 経営が安定していること

以下に、具体的に説明しましょう。

シェアが高いこと
数あるデベロッパーの中でも年間の販売戸数が多いということは、物件組成能力が高いことを意味しています。
販売戸数の多さを頼みに、例えば業者から安く資材を調達することができるということです。その結果、コストパフォーマンスの高いマンションが出来上がるということになります。


実績が豊富であること
大切な虎の子をはたき、消費者にとって生涯で最大の買い物となるマンションです。
不具合に対するクレームの多さは一般商品の比ではありません。間取りや設備の使い勝手など、微に入り細に入り、クレームには際限がありません。
豊富な実績を持つデベロッパーであれば、このようなクレーム処理を多数手掛けてきているので、商品であるマンションにはかなりの改善が施されていることになります。
実績が豊富なデベロッパーのマンションであれば、ババをつかまされることが少ないということです。


経営が安定していること
今の時代、一寸先は闇。たとえ大手といえども、いつ経営が傾くか判りません。
いったん購入、登記してしまえば、たとえデベロッパーが倒産しても個人の資産は差し押さえられることはありません。
瑕疵担保責任の特例として基本構造部分(柱、梁などの住宅の構造耐力上主要な部分と雨水の浸入する部分)の瑕疵担保責任(修補請求権等)が10年間義務付けられることになっています。
ということで消費者としては、デベロッパーの経営は安定していてもらわなければ困るわけです。
数年で倒産してもらっては、クレームをもっていくところがなくなってしまうからです。


マンション販売戸数の全国事業主別ランキング
順位 2004年 2003年 2002年
事業 戸数 事業 戸数 事業 戸数
1 大京 9,023 大京 6,553 大京 7,103
2 三井不動産 4,962 住友不動産 5,309 住友不動産 4,580
3 野村不動産 4,598 三井不動産 4,188 穴吹工務店 4,414
4 住友不動産 4,559 穴吹工務店 4,110 三井不動産 4,350
5 穴吹工務店 4,270 野村不動産 3,896 藤和不動産 4,099
6 大和ハウス工業 3,877 大和ハウス工業 3,877 リクルートコスモス 3,529
7 藤和不動産 3,715 藤和不動産 3,833 ダイア建設 3,337
8 三菱地所 3,025 リクルートコスモス 3,411 大和ハウス工業 3,300
9 東急不動産 2,935 東急不動産 3,362 野村不動産 3,064
10 リクルートコスモス 2,797 ゴールドクレスト 2,713 ゴールドクレスト 2,751
(出所:㈱不動産経済研究所)

(本日、マンション広告なし)

2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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