不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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居住環境性能をもっと開示すべし!

水曜日(休日)、マンション・チラシ1枚。

  • 10月22日(土)、3月26日(土)の物件と同じ。

大手町駅直通18分、駅徒歩3分。総戸数22戸、11階建。販売戸数4戸、2LDK+S(68.80m2)〜3LDK(75.47m2)。販売価格2,998万円〜3,728万円。平成17年10月下旬竣工(本チラシ掲載日の6カ月後)。

B4サイズのチラシに2つの小規模物件が掲載されている。
チラシのオモテ面は、物件AのエントランスのCG写真。裏面には、物件Aの間取り図が3つと物件Bの間取り図が2つ、それと両物件の場所を示す案内図が掲載されている。
案内図から物件Bは、幹線道路沿いの東側に建つマンションであることがわかる。だから外部の騒音環境がひどいことと、日照環境に恵まれていない(西日を浴びる)居住環境であることは、容易に想像できる。
でも、どのくらい居住環境がひどいのか? チラシ情報からはよくわからない。
住んでみないと、その居住環境がわからないようなマンションでは、安心して契約書にサインできないのではないだろうか・・・。
自動車であれば、平成22年度燃費基準5%向上達成車が各社の具体的な車種ごとに公表されている(「自動車の燃費性能に関する公表(国土交通省 平成17年4月28日現在)」( http://www.mlit.go.jp/jidosha/nenpi/nenpikouhyou/ ))。
エアコン、テレビ、冷蔵庫、蛍光灯などの電化製品については、省エネ性能の高さを比較検討しやすい「省エネラベリング制度」がある。
では、マンションについて、性能を比較検討できる共通の尺度がないかといえば、そうではない。
構造の安定性、温熱環境、音環境、高齢者対応など、9つの項目(と29の細目)について、住宅の基本的な性能の表示ルールを定めて、第三者機関が評価する「住宅性能表示制度制度」がある。
任意制度なので、すべてのデベロッパーが採用していないのが残念だが、建築技術にあまり明るくない消費者にとっては、頼もしい制度といえるだろう。

2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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