不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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予告広告といえども、予定の価格を表示すべし

東京駅直通16分(快速利用)、駅徒歩19分。総戸数74戸、9階建、3LDK(70.74m2)〜4LDK(124.29m2)。平成17年11月中旬竣工(10カ月後)。

新聞半紙サイズのチラシ。オモテ全面には海を背負ってマンション群が林立する美しい航空写真が掲載されている。
裏面には、エントランスの完成予想図、若い女性デザイナーの顔写真付きコメント、セキュリティ・システムの説明、周辺施設の写真、都心への路線図、案内図、切り取って資料請求ができるハガキ、そして標準的な間取り図がたったのひとつ。
このチラシには、どこにも分譲価格が記載されていない。

  • 予告広告/販売を開始するまでは、予約または契約のお申し込みは一切できません。予めご了承ください。

航空写真右上のこの小さな注釈文章によって、本チラシが「予告広告」であることがわかる。
「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」第2条(必要な表示事項)第2項により、「予告広告」であれば、価格を表示しなくても許されることになっている。
でも、不動産取引に明るくない一般の人にとって、デベロッパーに有利な「予告広告」価格非表示ルールなど知るよしもない。
資料請求ハガキの「ご希望の予算」欄の「①3,000万円〜、②3,500万円から、③4,000万円〜、④4,500万円〜、⑤5,000万円〜、⑥6,000万円〜」のいずれかに丸をつけさせて、今後の値付けの参考にでもするのだろうか。
予告広告といえども、予定の価格を表示すべし。

(本日、マンション広告4枚)

2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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