不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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80%以上が角住戸プランのマンションとは?


土曜日、マンション・チラシ5枚。

大手町駅直通10分、駅徒歩11分。総戸数70戸、15階建、2LDK(58.51m2)〜3LDK(85.31m2)。平成17年1月14日竣工予定(4ケ月後)。

  • 80%以上が角住戸プラン。南向き、公園ビューなど多彩なプラン。

この文言には、少々謎解きが必要だ。
確かにマンションの北側に都内最大級(面積104,000m2)の親水公園があるから、住戸の位置によっては「公園ビュー」が得られることに間違いはない。それでいて角住戸が80%以上というのは、一体どういう住戸配置なのか?
チラシの外観図からだけでは判断しかねるので、ホームページで確認したところ、1フロアー当たり、北側に2住戸、南側に4住戸が配置されている中廊下形式のマンションであることが判った。
でも、6住戸/階×15階=90戸だと、チラシの総戸数70戸と数が合わない。
つまり、こういうことだ。南面住戸は、南西側は7階まで、南東側は8階までしかない。これならば角住戸80%以上(57戸÷70戸=81%)と辻褄が合う。
図で説明しないと判りにくいのだが、要するに、凹凸のあるマンションだから、角住戸の数が多いということだ。

角住戸が多いために「多彩なプラン」が可能となっている。
「多彩なプラン」ではあるが、一部の南側住戸は、北側が廊下を挟んで他の住戸に面しているから、採光・通風が悪い。また、北側住戸は、「公園ビュー」は素晴らしいが、日照環境としては最悪だ。
でも、日照環境を犠牲にしても、分譲価格と「公園ビュー」をハカリにかけて、北側住戸を選ぶ人もいるのだろう。

2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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