不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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設計性能評価の具体的な等級にまで言及すべし

土曜日、マンション・チラシ6枚と土曜日にしては多い。

東京駅(快速利用)直通29分、駅徒歩16分。総戸数228戸、18階+14階+13階の3棟。3LDK(80.48 m2)〜4LDK(126.80m2)。平成18年2月下旬竣工(1年5ヵ月後)。

本物件は、3つの住戸がエレベータと階段を共有するグレードの高い「3戸1型マンション」だ。
開放廊下型マンションに比べてプライバシーが確保されるし、エレベータの対面住戸を除く両サイドの2つの住戸は、北面にもバルコニーを確保することができる。とても開放性の高いマンション形式だが、エレベータの設置台数が増える分、分譲価格も割高になる。
また、本物件では、基準階の天井高は2.55mと高いことに加え、逆梁工法でハイサッシが採用されているために、リビングの空間はかなり豊かといえる。
各住戸の専有面積も80.48〜126.80m2と十分に広い。
二重床・二重天井や二重サッシが採用されており、防音性・遮音性も高い。
南東面の○○川に面していて、眺望にも優れている。

本物件の唯一の難点は、北東側に鉄道が走っていることだ。
このようなことが判るのは、本チラシには消費者にとって必要な情報が十分に開示されているからだ。情報を十分に開示しているのは、マンション会社としても、それだけ自信作だということなのだろう。
イメージ広告的要素の強い最近のチラシの中で、本物件の情報開示の適切さは秀逸といえる。
駅まで幾分遠いことと、北東側を走る鉄道騒音のことを除けば、確かに永住するに相応しいマンションだと思う。

本チラシには、住宅性能評価書の設計性能評価が取得済みであることを示すマークも掲載されている。
これだけ、仕様水準の高いマンションなのだから、マークを載せるだけでなく、耐震性能・温熱環境・音環境に関することなど、具体的等級にまで言及して欲しいところだ。
設計性能評価の取得済みマークを掲載しているチラシをよく見かけるが、具体的な等級(グレード)を示さないのは、フェアではない。設計性能評価を取得済みであることと、マンションの等級(グレード)が高いこととは全く別だからだ。

2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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