金曜日なのに、マンション・チラシの数は6枚と少ない。
お盆休みを控えてマンション会社も夏休みモードに入っているのだろうか。
大手町駅直通22分、駅徒歩5分。総戸数540戸、15階建、2LDK(67.85m2)〜4LDK(86.50m2)。平成17年9月上旬竣工(1年1ヶ月後)。
「次世代型オール電化採用、環境創造型マンション」と大きくて太い目立つ書体で書かれている。
「『次世代型オール電化』とは、ガスを使わず住戸内のエネルギーをすべて電気でまかなう、安全でクリーンな最新システムです」とチャント補足説明がなされている。
でも、「環境創造型マンション」については、チラシのどこにも説明がない。そこで電話取材してみた。
- 筆者「『環境創造型マンション』とはどういう意味ですか?」
- 女性販売員「・・・・・・」
- 筆者「住宅公庫の『高規格住宅(提案型)環境共生タイプ』と関係があるのでしょうか?」
- 女性販売員「当マンションは、公庫の『再生融資』付きとなっています」
- 筆者「では、公庫の『環境共生タイプ』とは関係ないのですね。」
- 女性販売員「・・・・・・」
- 筆者「『環境創造型』というのは、このマンションを単にイメージアップするために使った一般的な用語ということでしょうか」
- 女性販売員「官民一体型の開発で生まれたマンションということで、『環境創造型』だということです」
結局、よくわからなかった。
単に物件のイメージアップのために「環境創造型」という用語を載せるのはいかがかと思う。載せるからには、なぜ「環境創造型」なのか、きちんとチラシで説明してほしい。
ちなみに、住宅公庫の「高規格住宅(提案型)環境共生タイプ」は、+性能表示基準における省エネルギー対策等級3に適合すること、+敷地面積の20%以上が緑化されていること
- 住戸面積が「原則として90m2以上であること
など、要求水準が高いことと引き換えに400万円/戸の割り増し融資が利用できることになっている。
マンション会社が「高規格住宅(提案型)環境共生タイプ」と紛らわしい「環境創造型」という用語を意図的に用いたとしたならば許しがたい。もし、そうでなければ用語の使い方にはもっと慎重であって欲しい。