本の紹介
40代前半でFIREを実現し、8棟100室の不動産を所有し、年間家賃収入5千万円を得ている著者のエピソード交じりのノウハウは読み物としても飽きさせない。
日本近世国家成立史の研究が専門の三重大学教授・藤田達生氏の新著『災害とたたかう大名たち』。江戸時代のリーダーたちがどのように災害に立ち向かったのかを知ることができる。
住まい選びの新たな論点につき分かりやすく解説されているので、これからマンション選びを始める人にとって、本書を読んで損はないだろう。
ところどころ漫画が描かれていて、とても読みやすい。本書を読むと、マンションの管理人さんには感謝せざる得なくなる。
これまでに立ち会ってきた事故現場は3000件以上という高江洲 敦氏の2作目『事件現場清掃人-死と生を看取る者』飛鳥新社を読了。
図表が多数掲載されていて、エビデンスベースで日本の不動産市場の現状とこれからが解説されているので説得力がある。
日米地位協定の逐条解説が無味乾燥にならないように、1952年に合意された地位協定の前身の「行政協定」と1959年の日米両政府交渉で示された「行政協定改訂問題点」を比較する形で論じた労作。
海外旅行とホテル業界に詳しい元フリーランス記者である著者、山口由美氏による『勝てる民泊 ウィズコロナの一軒家宿』新潮社。
大前 研一氏の新著『稼ぎ続ける力: 「定年消滅」時代の新しい仕事論』小学館新書を読了。 不動産ビジネスに言及している部分をピックアップ。
20年にわたり家主側の訴訟代理人として2500件以上の不動産トラブルを扱ってきた司法書士、太田垣章子氏の新著。シビアな住宅事情が描かれている。
行き過ぎた新自由主義を批判する本書のなかに、羽田新ルート問題も取り上げられていたので、ピックアップしておいた。
Airbnb Japanの執行役員なのに民泊にはあまり触れず、具体的な数字を示しながらポスト・コロナ時代の住まいのあり方を論じる姿勢は評価できる。
コーポラティブハウスのプロデュースを手掛けている(株)アーキネットの代表取締役・織山和久氏の著書『自滅する大都市』。都市問題を40のQA形式で、事実に照らし合わせながら分析されている。
これからの時代は土建ベースの国土強靭化だけでなく、公衆衛生にも軸足をおいた戦略が求められるのだということが理解できる。
『水都 東京 ――地形と歴史で読みとく下町・山の手・郊外』ちくま新書を読了。 建築史、都市史を専門とする陣内秀信法政大学名誉教授の労作。
『首都感染』や『首都崩壊』など、大規模災害に係る多数のヒット小説を生み出した、高嶋哲夫氏によるコロナ後を見据えた提言書。
事故物件に住むことを売りにしている松竹芸能所属のピン芸人松原タニシ氏が非日常的な世界を淡々と描く続編。
少子高齢化で20年後の日本は暗くなりがちだが、テクノロジーの変革に明るい兆しが見えるという。備えあれば憂いなし。特に若い世代におススメしたい1冊。
この小説がほかと違うのは、建物被害や人的被害よりも、世界経済への影響を中心に描かれていること。本書に描かれている首都直下地震発生後(まだ本震は発生していない)の世界を知っておいて損はない。
住宅関連の音・振動環境の対策や研究の第一人者である井上勝夫日大名誉教授による著書。初心者にも分かりやすい言葉で丁寧に解説されているので、マンションの音が気になる人にお勧めしたい。
バンガードを創立し、世界初のインデックスファンドを立ち上げたジョン・C・ボーグル氏の著書。資本主義社会を生き抜くための深い洞察が刻まれている。
名称は眼鏡のチェーン店みたいだが、地方活性化の可能性を秘めた、すごいビジネスモデルを展開している。本書を読むと、自分も買ってみようかなという気にるかも……。
タワマンに対するネガティブな論調は相変わらずであるが、コロナが今後の不動産に与える影響については多角的に整理されている。
ノウハウ(4冊)、災害(5冊)、新潮流(4冊)、くつろいで読める本(3冊)、ネガティブ本(6冊)
小島拓著『「タワマン」ブランドの崩壊』小学館。湾岸のタワマン住民にとって、目を剥きそうな文言が表紙に並んでいる。
30年後の東京の不動産市況なんて誰にも分からないのだから、様々な可能性に思いを巡らせてくれる点で、本書はその足掛かりになるかもしれない。
消費者金融と住宅営業の経験を踏まえた「夢のマイホームを手に入れるための不愉快極まりない現実」が描かれている。
「パフォーマンスのみで実質を伴わない空虚な小池都政」の解説本。ところどころ恨み節を感じさせる文章はさておき、舛添氏は結構いい仕事をしていた知事だったと認識させられる。
著者は元広告代理店プランナー。13年で3か所、マンション管理員のリアルが描かれている。
かつて伊藤忠商事をV字回復させたCEOにして、民間出身では初の中国大使だった著者からのメッセージ。