東京都選挙管理委員会のサイトに掲載されている「衆議院議員選挙投開票速報」のうち、「比例代表」の「届出政党等別得票数」データを可視化してみた。
比例東京ブロック(定数17)の得票数と議席数
比例東京ブロック(衆議院比例代表選出議員選挙東京都選挙区)定数17名につき、各党の得票数と議席数の内訳を次図に示す。
当然のことながら、獲得議席数は得票数に比例している。
「支持政党なし」(12.5万票)が社民党(5.7万票)の2倍以上の票を獲得している。「支持政党なし」が党名であることを認識せずに投票した人は何人含まれているのだろうか……。
次に、各党の得票率マップを示す。
※市区町村ごとに各政党の得票率を計算し、地図に落とした。
得票率マップ
自由民主党
自民党の得票率は、都心部が高い。
上位3位は、千代田区(41.5%)、中央区(38.2%)、港区(38.1%)。
下位3位は、東大和市(25.4%)、清瀬市(26.2%)、武蔵村山市(26.3%)。
2016年参議院選挙の得票率の分布によく似ている(次図)。
憲民主党
憲民主党の得票率は、23区の西側周辺が高い。
上位3位は、武蔵野市(32.8%)、三鷹市(30.5%)、小金井市(30.2%)。
下位3位は、檜原村(14.9%)、武蔵村山市(17.2%)、奥多摩町(17.3%)。
2016年参議院選挙の民進党の得票率の分布によく似ている(次図)。
「同上」より
希望の党
希望の党の得票率は、西多摩郡と南多摩郡が高い。
上位3位は、瑞穂町(20.9%)、立川市(20.4%)、日の出町(20.4%)、青梅市(20.4%)。
下位3位は、中野区(14.8%)、武蔵野市(14.8%)、国分寺市(14.9%)。
希望の党の得票率が高いエリアは、立憲民主党の得票率が低い傾向が見られる。つまり、希望の党が立憲民主党の票を食っているという状況である(次図)。
公明党
上位3位は、武蔵村山市(21.0%)、檜原村(18.5%)、東大和市(16.7%)。
下位3位は、千代田区(4.2%)、文京区(5.5%)、武蔵野市(5.5%)。
公明党と自民党の棲み分けが、ある程度できているように見える。
日本共産党
上位3位は、清瀬市(15.2%)、北区(13.4%)、東久留米市(13.4%)。
下位3位は、檜原村(6.0%)、千代田区(7.3%)、中央区(7.5%)。
自民党の得票率が高い都心3区(千代田区、中央区、港区)の得票率が低い。