不動産流通研究所は1月5日、不動産や住宅会社、関連各社トップの「2018年 年頭挨拶」をホームページに掲載。
不動産大手のトップが2018年の不動産市場をどのように捉えているのか、該当部分を抜粋してみよう。最後に「まとめ」を記しておいた。
- 三井不動産 代表取締役社長 菰田正信氏
- 三菱地所 執行役社長 吉田淳一氏
- 住友不動産 代表取締役社長 仁島浩順氏
- 東急不動産HD 代表取締役社長 大隈郁仁氏
- 東京建物 代表取締役 社長執行役員 野村均氏
- 野村不動産HD 取締役社長 沓掛英二氏
- 三菱地所レジデンス 取締役社長 脇 英美氏
- 長谷工コーポレーション代表取締役社長 辻範明氏
- 大京 代表執行役社長 山口陽氏
- まとめ
- あわせて読みたい
三井不動産 代表取締役社長 菰田正信氏
(2018年の不動産市場への言及なし)
三菱地所 執行役社長 吉田淳一氏
好環境・大規模・タワー・複合開発等の特徴を備えた物件は堅調に推移しているという。
分譲マンション市場は、交通利便性を基礎条件として、好環境・大規模・タワー・複合開発等の特徴を備えた物件は堅調に推移している。消費者の物件を選別する目が厳しくなっているなか、「立地の見極め」や「当社グループならではの企画力」がより重要になっていると感じている。
住友不動産 代表取締役社長 仁島浩順氏
全239文字(昨年は全265文字)の挨拶は、ツイッターで済みそうだ。
新年明けましておめでとうございます。
昨年は、戦後2番目に長い景気拡大が続いたおかげもあり、・・・今年も一年間、明るく元気に全社一丸となって頑張ろう。
東急不動産HD 代表取締役社長 大隈郁仁氏
(2018年の不動産市場への言及なし)
東京建物 代表取締役 社長執行役員 野村均氏
一部には過熱感もみられるという。
現在、不動産業界は、国内景気の回復に伴う旺盛なオフィス需要と堅調な住宅ニーズに支えられ、引き続き好調な業績を維持している。また、低金利等を背景とした不動産投資市場も活況を呈しているが、一部には過熱感もみられる。
野村不動産HD 取締役社長 沓掛英二氏
適温マーケットが継続し、不動産市況が続くという予想。
第1には多くのエコノミストが予想するように好調な企業業績をベースに適温経済・適温マーケットが継続、堅調な経済・不動産市況が続くと考えられます。
三菱地所レジデンス 取締役社長 脇 英美氏
(2018年の不動産市場への言及なし)
長谷工コーポレーション代表取締役社長 辻範明氏
(2018年の不動産市場への言及なし)
大京 代表執行役社長 山口陽氏
(2018年の不動産市場への言及なし)
まとめ
2018年の不動産市場の見通しに触れているのは、9名のうち下記3名のみ。それほど今年は見通しにくい状況にあるのか……。
- 好環境・大規模・タワー・複合開発等の特徴を備えた物件は堅調に推移(三菱地所)
- 一部には過熱感もみられる(東京建物)
- 適温マーケットが継続し、不動産市況が続く(野村不動産HD)